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音楽・小説・その他、思いついたことをだらだらと綴る
アールグレイの気まぐれ日記

二つの世界は、一粒の涙で結ばれていた

2006-08-20 | 
●夢のカルテ● 高野和明+阪上仁志
角川書店  2005.11

人の夢に入るという特異な能力を持つ夢衣。
その能力を生かしてカウンセラーをしている夢衣の元に、不眠に悩む刑事の健介が訪れる。
夢衣の催眠療法で、不眠の原因となった事件を解決しようとする…

4つの連作短編集。上記の「刑事の夢」の他、
現金強奪事件に巻き込まれて脳死状態に陥った女性が登場する「婚約者の夢」
夢の中で女の人を殺してしまう「殺人鬼の夢」
一緒に行ったキャンプ場で父親を亡くし、失声症になった「少女の夢」


自分にも相手にも真摯であろうとする夢衣と健介が爽やかでいい。
人の夢に入れるという設定はいくつか見たことがあるが、
やっぱり実際にいて欲しいなぁと思ってしまう。
いや、実際に自分の周りにいると怖くて近寄れないと思うけど。
読んでいて、自分の見ている夢に興味がわいてきました。
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