Prototype

音楽・小説・その他、思いついたことをだらだらと綴る
アールグレイの気まぐれ日記

誰のために検視をしてるんだ?

2005-07-18 | 
●臨場● 横山秀夫
光文社  2004.4

8つの短篇集。
『終身検視官』の異名を持つ捜査一課調査官・倉石が全編に登場する。
「現場7割、死体3割」の検視哲学で犯行の動機や引き金まで解明してしまう。
こんな検視官がいたら迷宮入りの殺人事件はなくなるんだろうな。

タイトルは、不完全な検視を行った一ノ瀬にむかって言った言葉。
どこにでもある人生でも、死者にとってはたった一度の人生だった。
手を抜かず検視で拾えるものは根こそぎ拾うんだ。
もっと乱暴な言い方だったけど、
真摯に向き合っているからこそ言葉は悪くても憎めないんだよな。
コメント    この記事についてブログを書く
« ドライブがてら | トップ | J-SH06 »

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事