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音楽・小説・その他、思いついたことをだらだらと綴る
アールグレイの気まぐれ日記

正しいこと

2007-10-25 | 
●正義のミカタ● 本多孝好
双葉社  2007.5

いじめられっ子の蓮見亮太は、同級生の誰もいない大学に進学。
そこで、学内の揉め事を仲裁・解決していく「正義の味方研究部」に入部することになる。
友達と仲間を得た亮太は、あるサークルに潜入調査のため入部し…


マントをつけた子どもの表紙とタイトルから、いじめられっ子からの脱却を図って、心身ともに強くなっていく話かと思いきや、そんな単純な話ではなかった。
終盤で亮太が選んだ道も、部の存在理由も、何が正しくて何が間違っているかなんて、実は誰にも断言できないことなんじゃないかな、
世の中に勧善懲悪のものって、実はそんなにないんじゃないかな、と思える。

やっぱり、著者の作品は好きです。
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