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音楽・小説・その他、思いついたことをだらだらと綴る
アールグレイの気まぐれ日記

思い込みでないことなどありえんのだよ

2005-08-16 | 
●世界の中心で、愛をさけぶ● 片山恭一
小学館  2001.4

「僕」と病気であっけなくこの世界から消えてしまった「アキ」の話。


言うまでもなく映画・ドラマで大ヒットした作品の原作。
根があまのじゃくなので、メディアで騒がれれば騒がれるほど
かえって頑なに避けてしまう癖があるので
この作品も図書館で本を見つけてようやく話を知ることとなった。

死ぬことの意味やあの世の存在を話している二人の会話で
「いまここにあるものだけが、死んでからもありつづける」
という言葉にはいろいろ思うところもあるが
「今あるものの中にみんなあって、なにも欠けていない。
 それを見つけることのほうが大切だと思う」
という言葉には、すべてのことがそうじゃないかなと思えた。
つねづね自分は感情の一部が欠けているんじゃないかと思っていたので、
欠けていると思うんじゃなくて探してみようという気になった…かな。
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