ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

少林寺拳法橋本西支部道場通信 ドリーム540号

2006年01月20日 05時38分26秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)

       発行日 2006年1月16日(月)   発行・文責 長坂 徳久

            【最強の愛弟子たち・・彼らは今、中3②】

 (前号からの続き)
☆まずは、隅田小学校体育館に午後2時集合。本当に久しぶりに見る顔もあり、一瞬「誰?」と思うぐらい身長も伸びて、顔も変わっているやつもいた。それでも、みんなこの道場(体育館)になんの違和感もなくマッチしているところが、やはり橋本西支部の拳士だ。

☆男の子はボールで遊んだり、女の子はおしゃべりしたりしているうちに全員が揃った。「集合」をかける。その瞬間、「長坂先生と弟子」へとみんな変身。長坂が前に立ち、弟子たちは床にきちんと着座する。それがまた違和感なく、なんとなくあの頃へタイムスリップした錯覚に陥る。

☆『吉野へ行く前に、なぜ、吉野神社に行くのかを説明しておくぞ。先生のドリーム(本)にも書いてあるけどね・・少林寺は、願ったり、祈ったりしないんだな。自分の力で自分の人生を切り開く。それは、君たちにもずっと教えてきたよね。「家で寝転がってテレビ見ているだけで少林寺拳法がうまくなりたいって思っても絶対に無理だ。」って言ってきたね。「汗を流して、稽古しなくてはいけない」って。神社に行ってお祈りするよりも、そんな時間があれば家で勉強していたほうがいいんだ。でも、なぜ行くのか?
 それは、先生たちが受験生の君たちにしてあげられることはそんなことしかないからなんだ。ただそれだけ・・。でも大切にしたい気持ちだから、毎年行っている。今年も楽しみにしていた。』
 弟子たちは真剣に聞いている。橋本西支部の、長坂の、教えのとおり、人の話を「目」と「耳」と「心」で聞いていた。

☆次に、長坂と会うのが久しぶりで緊張もしている様子なので、場を緩ませるために、次の話をした。
『では、なぜ、吉野神社なのか?! 橿原神宮や住吉大社ではだめなのか?
実は、先生は高校3年のときに、大学受験をする自分の彼女のために、たった一人でこの吉野神社に行ったんだよ。五條まで電車に乗り、そこから乗り換えて吉野口まで。そこからまた乗り換えて吉野へ。そして、そこからケーブルカーに乗るんだ。そんなこともあり、先生は吉野神社が好きなんだなー(笑)。だから、そこにある、脳天大神というところへ今から行きます!』

☆次に配車を指示した。長坂の車に交替で乗るように決めていた。他はT先生の車へ乗車。
最初に長坂の車に乗ったのは男三人。その中の一人、後部座席に乗った男の子が素晴らしいことをしてくれた。
「先生、これ落ちてるけど、いらんの?」
それを見てみると、な、なんと、そこには、長坂がずっと探していたコムサのネックレスが!
昨年の国際大会以降なくなって、いろいろと探していたのに見つからずにもうあきらめていた。
(ちなみに、“去年の流行り(らしい)のクロス(十字架)”をサークルで囲んだもの。)
『おー、こんなところにあったんか?! ○○、よーく、見つけてくれた、おおきに! ずっと探してたんや。ほんまにラッキーや!。』
すると、他のやつが、
「先生、それずっと前から、そこに落ちてたで!」
『なに~! はよ教えてくれよ~(笑)』
長坂の車中はいろいろな話で盛り上がった。本当にタイムスリップした感じだ。全くあの頃と変わっていない。しかも、彼らのいいところが変わっていないのが、うれしい。

☆しかし、車中でこんな話が出た。
「向こうの車、AとB、一緒にしたらまずいんちゃうん?」
『なんで?』
「だって、あいつら今めっちゃ仲悪いもん。まったくしゃべったりもせえへんもんな。」
『えっ、そうなん? あんなに仲良かったやんか。なんでよ?』
「さあ、ようわからんけど・・かなりやばいで・・」
それは残念なことだと思いながら、神社についてから二人を観察していたが、やはり会話はおろか、目線すらあわせていない。でも、のちに書くように、K君家での「男子全員お泊り」により、その二人の仲よしが復活したのだ。川崎家では、お互いに一緒にわいわい言いながら、ゲームをしながら、最後には同じ毛布で寝ていたということだった。今回がその仲直りのいいきっかけになったようだ。

☆吉野神社到着。道中雪がちらついてきた。吉野神社につくとかなり大降りになってきた。とりあえず、目的地の「脳天大神」(脳天さん)へと急いだ。脳天大神へは、車で乗りつけることもできるのだが、上から、階段を下りていき、昇るのが、橋本西支部流だ。たがら、車もそこまでしか行かないようにしている。下記は脳天さんの紹介。

●脳天大神は正式には「龍王院」といい、蔵王堂から吉野南朝跡へ抜け、さらに急な石段を降りた谷底にあります。首より上の部分にご利益があるとされています。昔、頭を割られた大蛇を供養したとされるお寺です。神社のような名前ですが、お寺です。入試、学業向上祈願のお参りする人がたくさんいます。これから、受験生になるみなさんにはぜひ訪れてほしい場所です。ものすごい455段の急な石段なのでこれを降って登る根性があれば願いがかなうはず!運がよければ縁起の良い白い蛇をみることができます(僕が行ったときには絵馬に巻きついてました。とてもおとなしいです。)

※長坂はこれを読んでびつくりした。「神社」ではなく「寺」だったのだ・・どうりで少林寺と相性がいいのか(笑)(長坂は総本山少林寺に僧籍があります。)                              次回③へつづく。

最新の画像もっと見る