
僕は知らなかったけど、これまでさまざまな映画を作って海外では評判になっている作家らしい。今はAmazonプライム・ビデオではいろんなインディペンデント映画を見ることが出来る。一般的には知られない映画も山盛り配信されている。そんな中からなんの予備知識もなく見る。
昨日同じように一部のマニアから支持されているらしいインディペンデント映画を見たが、あまり感心しなかった。だけどその物足りなさがなんだか気になり、そこで、もう1本お試しで見ようと思ってこれを選択した。だけど、これはあまりに酷い映画だった。うへぇ、これは救いようがない。昨日の『あの娘は知らない』はいいところも多々あってそれなりには納得するけどこれには、ない。
宇賀那健一監督作品。反戦をテーマにした作品らしいのだが、何がなんだか。象徴的に戦火のドラマを見せるということなのかもしれないがあまりにお粗末。これをどう評価すればいいのか、と戸惑うばかりだ。冒頭の長回しにはイライラした。早送りしたくなるほど。美しい森の風景、3人の女たちのそれぞれの孤独。それを象徴させたとでもいうのか。
どうしてこんな映画が作られて一応は劇場公開までされるのか、僕にはわからない。田辺桃子が主演しているけど、何故こんな映画に出たのか。
独りよがりにも程がある。低予算ゆえのチープは許すけど、お話の見せ方や脚本自体の杜撰さは許せない。今何が起きていて彼女たちはどんな状況にあるのか。まるで説明はない。それが作品の力になるのなら構わないけど、そうじゃないから困る。世界の終わりに何をするのかが描かれるみたいだけど、これではまるで伝わってこない。久しぶりに何の取り柄もない映画を見た。