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映画・演劇のレビュー

『イコライザー』

2014-11-03 21:43:46 | 映画
『トレーニング デイ』のアントワン・フークア監督が、再びデンゼルワシントンとタッグを組んだ最新作。CGばかりの派手なアクション映画には辟易していたので、ちゃんとしたアクション映画が見たかった。それだけにこの映画には期待した。そして、その期待を裏切らない作品だ。2時間12分があっという間だった。

派手なだけでまるで中身のない銃撃戦とか爆破シーンを満載した作品とは違って、これは渋くて、カッコいい。もちろん娯楽映画としてもよく出来ている。だが、それだけではない。男の哀愁なんかも感じさせる。24時間営業のコーヒーショップでいつも会う少女娼婦に肩入れして、彼女を助けるため、巨悪に挑む。『タクシードライバー』みたいだけど、あんなにも異常ではない。やがて、組織から狙われるけど、もとCIAの凄腕なので、負けない。リーアム・ニーソンの『96時間』みたいだけど、あの映画よりもずっといい。強すぎるけど、そこがいいのだ。

 夜の街が舞台となる。そこで、彼が戦う。それにしても、敵も強いわ。でも、そうじゃなくちゃ、つまらない。昨日TVで、『バイオハザードⅤ』を見たけど、こういうアクションにはもう驚かないし、つまらない。ずっと凄まじい驚異のCGの連続技で、凄いけど、疲れる。この映画もアクションシーンの連続、という意味ではあれと同じなのだが、その見せ方、描き方がまるで違うから、疲れない。映画の世界にのめり込めることが出来る。

 久々に映画らしい映画を見た気がする。しかも、何も考えずに見ていられる。よく出来ている。単純アクション映画なのに、品がある。

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