
今回は、カフェ+ギャラリーcan tutku の3階が会場になる。スポーツジムが入っていた場所だ。テナントが出てため今は空き家となっているそのスペースを使う。そこはとても広くて、殺風景な空間だ。
役者たちはそのだだっ広い空間に、それぞれがひとり、ぽつんとたたずむ。男(橋本浩明)は、その日からずっと笑い続けるしかなくなった。あまりのショックから平常心を保てない。新婚旅行の旅先で妻とおなかの中の子供を交通事故で失った。そんなとんでもない事態に遭遇した彼の心の中の旅を描くファンタジー作品。『銀河鉄道の夜』のような作品だ。悲惨で悲しい。
こういう作品を樋口さんが作る。シンプルでストレートな作品。笑い続ける男を大家(出口弥生さんと娘のここねちゃんが演じる)は追い出したい。火星人の妻がやってきたり、彼のことを心配して、死んでいる姉まで戻ってくる。もちろんそんなことが現実であるはずもない。そんなふうにして彼が出会う人たちとのやりとりを通して、どうしようもない想いが綴られる。
このお話の終着点、妻との部分が切ない。もちろん最初から最後まで胸に痛いお話なのだが、彼が出会う人たちとのそれぞれのエピソードが点描されるその積み重ねの先にそれはある。
役者たちはそのだだっ広い空間に、それぞれがひとり、ぽつんとたたずむ。男(橋本浩明)は、その日からずっと笑い続けるしかなくなった。あまりのショックから平常心を保てない。新婚旅行の旅先で妻とおなかの中の子供を交通事故で失った。そんなとんでもない事態に遭遇した彼の心の中の旅を描くファンタジー作品。『銀河鉄道の夜』のような作品だ。悲惨で悲しい。
こういう作品を樋口さんが作る。シンプルでストレートな作品。笑い続ける男を大家(出口弥生さんと娘のここねちゃんが演じる)は追い出したい。火星人の妻がやってきたり、彼のことを心配して、死んでいる姉まで戻ってくる。もちろんそんなことが現実であるはずもない。そんなふうにして彼が出会う人たちとのやりとりを通して、どうしようもない想いが綴られる。
このお話の終着点、妻との部分が切ない。もちろん最初から最後まで胸に痛いお話なのだが、彼が出会う人たちとのそれぞれのエピソードが点描されるその積み重ねの先にそれはある。