
『レッド・ワン』を見たついでにせっかくのクリスマスだからもう1本クリスマス映画を見ようということで、一昨年公開された福田雄一監督作品に白羽の矢を立てた。公開時には「こんな映画をよく作るな」と呆れてしまって、もちろん見る気はなかったけど、配信だしタダだからと調子に乗ってしまった。
108分の浪費。わかっていてもついつい確認してしまう愚かな自分を笑うしかない。昨年見た『新解釈 三國志』のあまりのバカバカしさに衝撃を受けたからもう福田雄一だけは見ない、と固く誓ったはずなのに。これは今年『ぼくが生きてる、ふたつの世界』で素晴らしい演技を見せた吉沢亮が主演だし、こんな題材を敢えて取り上げた真意はどこにあるのか気になったので、とか言い訳してまで見たけど。
福田雄一は何も考えてない。真意はない。意味もない。ただのおバカ。劇場公開時にはベタゴケしたのは当然だと思う。クリスマス直前の12月23日に公開って何も考えてない。賞味期限はたったの3日の映画である。まさか正月にこれを見た人はいまい。(2023年の1月まで,上映してたけど)
これはともかく、福田雄一は今も快進撃を続ける。現在お正月向け映画である『聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団』が公開中。1月には山﨑賢人、浜辺美波主演の『アンダーニンジャ』が公開される。日本人は彼の低次元バカが好きなのだろう。