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映画・演劇のレビュー

『劇場版 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』

2025-03-03 17:32:00 | 映画
昨年大ヒットしたアニメ映画。上映時間が1時間24分である。短い。だけど、50億越えどころか115億のヒットである。しかもロングラン。ファンだけ集めて短期間で結果を出して終わるマニアックな映画ではない。だけど鳴物入りの大作映画というわけでもない。まさかの大ヒットだったのではないか。二部作でこの後すぐに続編が公開されるはず。安易な映画のように見える。だけどこれだけの支持を受けたのも事実。今映画界はアニメが牽引していると言っても過言ではない。そんな時代である。

さて、この映画を見て驚いた。一昨年同じように大ヒットしたアニメ映画『ザ・ファースト スラムダンク』と同じパターンを踏襲する。もちろん2匹目のドジョウを狙ったわけではないだろう。たった1試合を描く。しかも決勝戦とかいうのではなく、春高バレー3回戦。僕はTVアニメを見ていない「いちげんさん」だからそのへんの因縁はわからない。一応主人公のふたりが出会うシーンから始まる。

バレーボールが大好きな少年と、友だちに誘われてなんとなくバレーをしている少年。やがてふたりはライバルになり、戦うことになる。それがこの映画で描かれる。

主人公のチームが負ける。(なんとなくバレーの子、ね)だけどこれは勝ち負けの話ではない。だいたいどちらが主人公かは知らんけど、そんなことどうでもいい。

負けたって死ぬわけじゃないと何度も呟く。楽しかった、と言う。もっとやりたかったとも。もちろん単純にスポーツの楽しさを描くことが目的の映画ではない。高校生たちが何かに夢中になって突き進む姿を描くというのは間違いではない。ただその先に答えを出すわけではない。もちろんスポ根でもない。

映画としては先行した『スラムダンク』には及ばないけど、そんなこともどうでもいい。この短い映画をたくさんの観客が支持して楽しんだ。それだけで充分だと思う。

ps
後で知ったんだけど、漫画の主人公はバレー大好き少年の方らしい。

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