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映画・演劇のレビュー

『ライド・オン』

2024-06-06 17:50:00 | 映画
デビューから50年を経て、2024年で70歳を迎えたジャッキー・チェンの主演作。なんと引退したスタントマンを演じる。アクション一筋で半世紀。何度も引退を覚悟したけど、辞められなかった。演技派を目指すも叶わないし、似合わない。ジャッキーはいくつになろうとも永遠にアクションスターなのだ。自身が役には投影されている。始まりは『ドランクモンキー酔拳』。45年前になる。東映が二本立てのおまけ映画として香港か . . . 本文を読む
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吉田篤弘『それでも世界は回っている3』

2024-06-06 08:07:00 | その他
とうとう完結編。「インク3部作」のたどりついたところ。冒険は続くけど、なんだかここに至って、旅は停滞したまま。六番目のブルーの謎の解明はなされるみたいだけど、そこにはあまり意味はない。14歳のオリオはジャン叔父さんとインクを探して旅をしていた。亡くなった師匠ベルダさんの幻のインク。吉田篤弘ワールドを彷徨い歩いて辿り着く果て。読み始めは少し戸惑いがあった。前回からもう1年以上経っていて、細かい話は忘 . . . 本文を読む
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『わたくしどもは。』

2024-06-06 05:36:00 | 映画
新人監督の作品で、小松菜奈と松田龍平が主演。ふたりとも久しぶりの主演作になる。彼らが選んだ作品だからと楽しみにして見に行ったのだけど、残念な映画だった。あまりに素朴でストレートな語り口に戸惑いを隠せない。どこに作者の意図があるのかもわからない。若い作家の独りよがりの観念世界と切り捨てていいものかに躊躇う。美しい映像と棒読みのセリフ。ここには感情はない。富名哲也監督・脚本、編集による自主映画にこれだ . . . 本文を読む
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小手鞠るい・佐藤まどか『この窓の向こうのあなたへ』

2024-06-06 05:27:00 | その他
ふたりの作家による往復書簡である。昔からこういうパターンの本はたくさんあったけど、今回のこの本のような徹底したケースは初めてではないか。ふたりはこれまで気にはなっていたがお互い面識もなく、だけどお互いをリスペクトしていた。そして、初めましてから始まる。  手紙というスタイルで、話合う内容はかなり突っ込んだことを歯に衣着せぬ真摯なことばで語り合う。子どもたちのことや生き方について。アメリ . . . 本文を読む
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