これはチェン・ウェイハオ監督が再びメガホンをとり、2017年度の台湾映画興行成績第1位となる大ヒットを記録した作品なのだが、残念だが、つまらない。第1作のよさはなりふり構わない勢いだったが今回の作品にはそれがないからだ。確かに上手くなっているのかもしれないだけど前作のような勢いは感じられない。デビュー作の成功を受けて今回は自信をつけて挑んだ作品である。しかも観客から最大限の支持も得た。ただのホラー . . . 本文を読む
ウイング再演大博覧會の3作品目。初演のアイホールからウイングフィールドに劇場が変わり、台本もかなりの改変がある。当然だろう。時が経ち、人も劇場のサイズも変わったことは大きい。新しい『かえりみちの木』は前回とは違う。舞台中央にあった大木は,今回は上手になる。しかも舞台上で見えているのは(舞台に可視化するのは)全体の4分の1だけだ。しかも、地上から数メートル。彼らが見ている神木の全体はこのウイングの空 . . . 本文を読む
これは確か毎日新聞に連載されていて、連載時に読みたかったけど、少しずつ読むのが面倒で単行本化を待っていた作品だ。ようやく読めるのがうれしい。(毎日新聞の小学生新聞とあるが、それって、たぶん本誌のコーナーではないか?)児童書だけど、いつもながら倻月さんの冷静な視線が貫かれていて、気持ちいい。これは子どもだけでなく大人こそが読むべき小説だ。小学6年という微妙な時間に優しく迫る。忘れていたあの頃を思い出 . . . 本文を読む