これには唖然とした。バカバカしさ全開でオープニングから笑わせてくれる。この突拍子のない無意味なパフォーマンス。こんな振付が必要なわけがない。だけど、それをやることで、このロミジュリもどきのお芝居(劇中劇だけど)は、とんでもなくへんてこな空間を作る。
でも、正直言う。台本がつまらない。本筋に入ってからはあたりまえの展開しか見せないから、後半は退屈してしまうのだ。簡単に一言でいうと、劇団の内紛と和解 . . . 本文を読む
あこがれの広告業界に入った新入社員の奮闘記。レトルト内閣お得意のオフィスもの。一流企業に入社してバリバリ働くつもりだったのに、小さな広告会社に、コネ入社(叔父が社長)しかできなかった主人公が、それでも頑張って戦う姿を描く。
軽いタッチでテンポよく生演奏の音楽とともにある種のパターンから一歩も出ないお話が展開していく。今回は音楽の比重が大きく、ドラマ部分は弱くてもいい、というバランス感覚で見せてい . . . 本文を読む
とても気持ちのいいファンタジーだった。今回は「猫」を巡るお話だ。猫はふたつの世界を行き来出来る存在でこの世の中には表と裏がありその両者は相似形を成している。その裏の世界から表の世界へとやってきてしまった男を巡るお話。たまたま乗ったタクシーに誘われて(運転手は亀)竜宮城(キャバレーかなんか)に行ってしまい、酒に酔って記憶をなくし、家に帰ったら、そこはまるで同じような環境の別世界の我が家でもうひとりの . . . 本文を読む
こういうつまらない映画を見るのは、そこに『寝ても覚めても』の「唐田えりか」がいるからだ。あの子はなんだったのだろうか、ということを確認したくて、もう1本他の映画を見てみたい、と思ったところに、どんぴしゃで彼女の2本目の主演映画が公開されるのだから、それを見ないわけにはいかないだろう。しかも、監督はこういう少女漫画の映画化からはてしなく遠い世界にいる井口昇である。あの際物映画を連打する彼が東映映画で . . . 本文を読む