若い集団によるエネルギッシュな舞台を見ていると、思わず応援したくなる。ちょっと特異な設定のもと、のびのびと自分たちの想像力の翼を広げて、1本のドラマを立ち上げていこうとする姿勢は買う。ダンス・シーンを中心にして見せていくのも悪くはない。
高校のクラブ予算会議。生徒会長と各部のキャプテンたちによる予算分捕り作戦が描かれていく、はずなのだが、気がつけばなんだか話がどんどん横滑りしていく。予算折衝 . . . 本文を読む
シアターカフェNYANで2時間の長編を上演することは無謀ではないか、という外野のいらぬ心配を他所にして、伊藤昌弥さんはしたたかにこの作品を仕立ててしまった。参りました、と言うしかない。
この作品が示した方向性が、今後のこういう狭い空間での演劇の一つの可能性を押し広げることになればいい。作り込めないスペースでの演劇についてはこれまでも様々な挑戦はなされてきたが、この芝居の当たり前の仕掛けは目か . . . 本文を読む