これもバカな映画だ。もちろん『トロピック・サンダー』とは別のタイプのバカさ、である。同じ次元では語れない。でも同じようにバカで楽しい。
どうしてこんな無邪気な映画が作れるのだろうか。見ていてなんだか幸せな気分になれる。栃木の田舎町の高校生が、暇で、いたずらばかりしている。でも、いいかげんバカはしないほうがいいよ、と思う。とても高校3年生がすることではない。小学生並の低脳さ。(こんなふうに書く . . . 本文を読む
ただのバカである。ここまで悪ふざけをした映画はなかなかない。しかも中途半端な悪ふざけではない。本気の悪ふざけである。ベン・スティラーはずっとこんなバカ映画の企画を諦めずに温め続けてきたのか、と思うと何だか頭が下がる。あんたはバカだが偉い。そんな彼の熱意にほだされて熱い仲間たちは結集した。彼らも同じようにバカである。こんな映画に出てもなんのためにもならない。それどころか恥である。なのに、協力を惜し . . . 本文を読む
この芝居は寺田夢酔さんの代表作である。代表作というのは人が決めるものではない。彼が胸を張ってそう名乗るからこれは彼の代表作となる。彼は本当にこの作品が好きなのだ。もちろん周囲の人たちもそう認めるから、代表作となるのだろうが、でも例えみんなが認めなくても彼は「これは俺の代表作です!」というのだろう。そんな潔さすら感じさせる。なんでこんなまどろっこしいことを言うのかというと、寺田さんのこの作品に対す . . . 本文を読む