習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ』

2008-01-12 21:30:52 | 映画
 あきれた映画が登場した。なんだ、これは? 話自体が成立していない。独りよがりな自主映画のノリで、一応劇場用劇映画。しかも、日活製作のとりあえずメジャー作品なのに。  こういう無茶苦茶が許させるのならば、もうなんでもありになる。もちろん面白ければ何をしても許される、かもしれない。今年は新年からとんでもない映画ばかり見る。(もちろん『スウィーニー・トッド』のことを言ってるんだよ!)ただし、この映画 . . . 本文を読む
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劇団_光の領地『うどん屋』

2008-01-12 20:53:41 | 演劇
 とてもおもしろい発想の芝居だ、とは思う。しかし、作品世界が狭く、そこから全く広がっていかない。  狭いというのは、舞台がうどん屋から一歩も出ないとか、役者が3人しかいないとか、そういうことでは当然ない。それどころか、この店から芝居が出ないことで、この世界のあり方を明確に描き得るくらいだ。この場所への拘りがこの芝居の重大なテーマですらある。この狭い世界がこの芝居の豊穣な可能性を示唆する。然るに、 . . . 本文を読む
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金原ひとみ『星へ落ちる』

2008-01-12 19:54:02 | その他
 短編連作というスタイルで4人の男女の3つの恋愛が描かれていく5話からなる作品。①男同士のカップル、②男女のカップル。①の男と②の女が恋愛関係になる。唯一の女である②の女を基点として、彼女の話から始まり、彼女の話で終わる。恋愛の底なし沼に陥った男女のドロドロが描かれる小説。  彼女は彼を手に入れる。しかし、彼女の不幸はそこから始まる。一緒に暮らし始めたことで以前以上に彼の存在が遠くなるのだ。なん . . . 本文を読む
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藤谷浩『洗面器の音楽』

2008-01-12 19:10:35 | その他
 藤谷浩の第10作であるらしい。そして、「新たな創作ステージの第一歩」とある。それはめでたい。彼にとって区切りとなるこの作品が僕にとっては彼の作品デビューとなる。(昨年『いつか棺桶はやってくる』を借りてきたが読まないまま返却期限がきてしまったのだ)  この人を食ったような内容は、島田雅彦や森美登美彦を想起させる。なんだかバカにされたような気もするが、この現実とも妄想とも、はたまた、ただのヨタとも . . . 本文を読む
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