BSN新潟放送ラジオ「あなたと夜と音楽と」、4月10日放送予定の2曲です。
今回から1曲はなるべく季節や時事に関係あるものを選び、
もう1曲はスタンダードをアルファベット順に紹介する事になりました。
実際2曲を季節やその日その週に関係ある出来事と
結びつけるのはかなり無理があったので、その点では少々ホっとしております。
さて、4月10日ですが、この日は「女性の日」だそうです。
1949年に労働省(現在の厚生労働省)が「婦人の日」として定め、
その後1998年に「女性の日」と改称されました。
という事で、1曲目は女性に関する曲「The Lady Is A Tramp」です。
そしてもう1曲はアルファベット順に「All Alone」に決定しました。
以下は選んだヴォーカルと演奏です。
■ The Lady Is A Tramp
Vocal : Ella Fitzgerald / Ella In Berlin (Verve)
ここでエラはこの曲をヴァースから軽快なテンポで歌っています。
ピアノのポール・スミスも趣味の良いサポートをしています。
他に候補に挙がったのは女性では
「Anita O'day / The Lady Is A Tramp」(Verve)
アニタもヴァースからの歌唱です。
「Joni James / The Mood Is Swinging」(MGM)
「Jo Stafford / Once Over Lightly」(Columbia)
男性では
「Buddy Greco / My Buddy」(Epic)
このバディのヴァージョンが一番売れたそうです。
「Sammy Davis Jr. / I Gotta Right To Swing」(MCA)
この曲を十八番にしているシナトラは2枚
「Frank Sinatra / Sinatra 80th」(Capitol)
「Frank Sinatra / New York New York」(Reprise)
Instrumental : Kenny Drew / Pal Joey (Riverside)
ここでの「The Lady Is A Tramp」は♪=200を超える高速テンポでの演奏です。
■ All Alone
Vocal : Frank Sinatra / All Alone (Reprise)
この曲の極めつけと言われるシナトラの「All Alone」
ここでシナトラはこの曲を、ストリングス入りのオーケストラをバックに
情感溢れる見事な唄に仕上げています。
他では
「Julie London / Lonely Girl」(Liberty)
ジュリー・ロンドンがギターをバックにスローでじっくりと聴かせます。
「Pat O'day / When Your Lover Has Gone」(Golden Crest)
等でした。
Instrumental : Thelonious Monk / Thelonious Himself (Riverside)
リバーサイドにおけるモンクのソロ・アルバムから、
スローなテンポの中にもモンクの独特の間と音使いが
この曲をユニークなヴァージョンにしています。
インストは他に
「Benny Carter / Swingin' The 20s」(Contemporary)
「Tal Farlow / Chromatic Palette」(Concord)
等が候補に挙がりました。