ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

「あなたと夜と音楽と」 #6 (2012年5月12日放送)

2013-01-25 13:21:49 | ラジオ「あなたと夜と音楽と」

昨年の4月7日からDJを担当しているBSN新潟放送ラジオのジャズ番組

「あなたと夜と音楽と」=毎週土曜日 PM10:00~放送しています。


この番組は毎週2曲を選び、そのヴォーカル・ヴァージョンと演奏を

お掛けするという形をとっております。

1曲目は社会情勢や時期的なものを考慮しつつランダムに、

2曲目は一応アルファベット順に選曲しています。

因みに5月は頭文字「P」から「R」辺りから選んでいます。


では、2012年5月12日に放送した楽曲2曲とその収録アルバム、

そして「マイ・コレクション」で掛けたアルバムと曲目を紹介致します。



1曲目
■ If I Love Again
【Vocal】
Linda Scott / Hey, Look At Me Now
(Kapp KS-3424)
ビートルズ上陸前の上質なアメリカン・ガールズ・ポップ。

 

【Instrumental】
Clifford Brown & Max Roach / Study In Brown
(Emarcy MG-36037)
ブラウン&ローチの最高傑作と云われています。

 

 

2曲目
■ Perdido
【Vocal】
Bobby Troup And His Stars Of Jazz
(RCA LSP-1959)
バックはウエスト・コーストの錚々たるメンバーです。

 

【Instrumental】
Duke Ellington / Hi-Fi Ellington Uptown
(Columbia CL-830)
作者によるヴァージョン、各自のソロが熱い。

 

 

■ My Collection
Miles Davis And The Modern Jazz Giants
(Prestige PRLP-7150)
2012年4月21日に放送した「ケンカ・セッション」の残りを収録。

・The Man I Love (Take 2)
・Bemsha Swing

 

 

 



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2 コメント

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まるで宝石のような作品 (ライブ大好き)
2013-03-04 01:30:59
上記コメント、一部修正させて頂きます。“ぢょっと”を“ちょっと”に。それから抜けてしまった前カッコを加えて“~イタリア製コンピレーション」(というセンテンスで~”に。

この土日は先述の「流線形」アルバムばかり聴いていましたが、その筋ではかなり有名な作品のようで、聴けば聴くほど胸に染みて泣けてくる奇蹟のような一枚・・、曲によってはもう百回位聴いています。YouTubeに名曲「花びら」もアップされていましたので恐れ入りますがリンクを貼らせて頂きます。この場をお借りして、ヒトミトイさん、クニモンド瀧口さん、そして素晴らしい演奏者の皆さんに心からの敬意と感謝の念を捧げたいと思います。こんなに素晴らしい音楽をひとりでも多くの方に共有してもらえたら・・。そしてポン酒猫さまにはこうした発言の場を与えて頂きましたことに、お詫びと御礼を申し上げます。

http://www.youtube.com/watch?v=X1yQ_TzolfA
Angel Eyes (ライブ大好き)
2013-02-28 07:45:40
ポン酒猫さま、おはようございます。なんか性懲りもなくまた出てきてスミマセン。。

ちょっと嬉しいニュースが。女優アン・ハサウェイがとうとうオスカー像を手にしました。『レ・ミゼラブル』で娼婦に身を落とす切ない役柄を力演し助演女優賞、映画の趣向はいまひとつピンときませんでしたが、品のいいアンの豊かな表情と力強い眼差しからほとばしる、汲めども尽きぬ泉のような美しさは健在で、いつもながら彼女の澄んだ瞳に吸い寄せられるかのようです。まあ僕がこの世で最も美しいと信ずる清流のような天使みたいな女性には遠く及ばないのですけれども・・。

さて、先週はDU新宿中古センターに行きましたが、珍しくジャズの新入荷レコードの詰まったダンボールが所狭しと並んでいてゴッタがえしていました。店に入るやセンスのいいポップスが流れているなあと思ってジャズ盤を漁りながら聴き耳を立てていたんですが、あまりにイイので店員さんに「今流れているのは?」と尋ねるとカウンターの隅に立てかけてあるCDを提示されました。タイトルは『TOKYO SNYPER/流線形』・・、えっ?“流線形”ってユーミンの??と脳裏をよぎったんですが、水色の値札に女性店員のカワイイ手書きのコメントが添えられていて「超オススメのオシャレなアーバンポップス!このシュワシュワ感がたまりません」だったかのコメントを見るにつけ、エエ歳したオッサンが「コレくらはいっ!」とか口走るのもなんだか恥ずかしい気がして、伏し目がちに素っ気なく元の場所に戻したのですが・・やはり気になる。その後も店内に流れ続ける曲がキャッチーでどれもよくて・・なんなんだこの爽やかさは!?そのうえ不思議な懐かしさが込み上げてくるではありませんか。

大貫妙子を彷彿させる透明感のある柔らかい女性ヴォーカルがそよ風のようにとにかく心地よい。ボビ・ハンフリー&ラリー・マイゼル最強コンビによる一連のブルーノートLA作品を思わせる爽やかなフルートも絡んだり、躍動するエレピが滅法格好よかったり(あとでソイル&ピンプ・セッションズのジョーセイさんと判明し、あ~っ!この流麗なプレイと美メロセンスはまさしく彼のモノかと)。聴き惚れていると音楽が止んでしまったので、あっBGMのCDを交換されたらどっかに埋もれちゃうかもと思い、慌ててカウンターに駆け寄ると、店の女の子がカウンター下にもぐりこんで再度流し始めたので、もしかしたら僕の入店前から何度もリピートしていたのかも。つとめて平静を装いながら「あのぅ・・コレ買いたいんですけど」と言うと「ハイッ!ありがとうございます」と思いっきりニッコリしてくれたので、もしかして値札のコメント書いたのってこの子かなとこちらも照れ笑いで思わず頬が緩みます。「まだ店内をご覧になりますか?」と訊かれ抱えたジャズ盤を見せて「あっちでコレ何枚か試聴したいので」と言うと、件の作品を陳列用ケースに入れ手渡してくれました。内心ヤッタ・・!偶然いい作品に出遭えて今日は店に来たかいがあったなどと思いながらレジに向かうとお姉さんに水色の値札以外はもう1枚買うと10パーセント引きになりますよ~♪と言われ、いそいそもう一枚探してきてレジを済ませました。

ネットでこの作品を検索してナルホド納得・・、70年代~80年代シティポップスの現代風リバイバルをやろうとしたんですね、バンドのコンセプトとして。下記リンクのアマゾンのレビューに詳しいのですが、作品紹介には「クニモンド瀧口のオウン・ユニット“流線形”のフル・アルバム。山下達郎に通じるアーバン・タッチのグルーヴ感が響き渡る」とありますがその通りで、何枚かアルバムがあってどれもよさ気な雰囲気。作品毎にヴォーカルが異なり2作目にあたる本作は江口ニカ、って実は“一十三十一”(ヒトミトイ)さんなんですが、山下達郎シンパで吉田美奈子あたりがルーツらしい。3作目『ナチュラル・ウーマン』は大貫妙子とエポを掛け合わせたようなホンワカした声色の比屋定篤子さんでアマゾンmp3ダウンロードで試聴してみたらイイ感じなので即注文。懐かしの「シュガーベイブ」の伝統に連なるこの手のポップスって僕にとっては慣れ親しんだ水のようなもので本当に気持ちよくClubJazzポップスとでも形容したくなるノリの良さは現代風。YouTubeで探すと、ストリングスが懐かしさを醸し出す「タイムマシーン・ラブ」と、DU店内で「キターッ!」と思ったフェンダーローズも麗しい7曲目「DANCING INTO FANTASY」(アルバム収録のものとは違う別テイク)、いとしい人への思いをこのうえなく切なく歌いあげて胸が締めつけられるラストの「雨のシンデレラ」がアップされてましたので続けてどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=K-0WbWErsGY
http://www.youtube.com/watch?v=KByI8D_VJ1A
http://www.youtube.com/watch?v=Wpr8YpuhPS4


ラストの一曲にはいいオヤジも泣きたくなります・・(でもなぜにシェルブールの雨傘の映像??“雨のシンデレラ”ってこと?う~ん)。。ついでにアマゾンmp3版のリンクを貼らせて頂きます、一曲150円でこの爽やかな感動を味わえるなら安いもの、まあご試聴だけでも・・。

http://www.amazon.co.jp/TOKYO-SNIPER/dp/B007FQKAGQ/ref=pd_sim_sbs_dmusic_a_6

ついでにアマゾンで流線形の関連づけ商品を眺めていると「あっぷるぱい」なる大学生バンドの出来たてホヤホヤの微笑ましいアルバムを見つけ顔がほころんでしまいました、このセンスってポン酒猫さま世代の琴線には響くんではないでしょうか?いまどきこんな“あったかい音楽”演ってる子たちがいるなんて、嬉しくなっちゃいますよね。

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%B7%E3%82%8B%E3%81%B1%E3%81%84/dp/B009P3PEDG/ref=dm_cd_album_lnk

さて、今回は「流線形」を紹介したい一心で書き込みましたので一緒に買ったジャズ盤については割愛、と言いたいところですがぢょっとコメントしたい作品が・・^^;『The Mood Mosaic 7』という60年代~70年代あたりのクラブ&ラウンジ系ミュージックのコンピ盤。イタリアは陽気でアバウトなお国柄だけあって「カッコイイ曲が多すぎて本当に著作権をクリアしたのか疑わしいほどレーベルを超えて自由に選曲したイタリア製コンピレーション」というセンテンスでググると出てくるアマゾンのリストご参照)を濫造しており、Mondo Bossaシリーズといい、なぜかエロジャケばかりなんですが(アマゾンで「the mood mosaic ミュージック」で検索すればご覧になれます)現在14作目、だんだんエスカレート?してきてスゴイことになってます(笑)

むろんそんな不埒なジャケ買いなどでは断じてなく、純粋に!レア音源目当てで何枚か所有しているのですが、出色のデザインだと唸っていたこの7作目は持っていませんでした。やはりファッションの国イタリーはセンスよくてモードの香り漂うこういうのは大歓迎。で、曲目を見ると半分くらい聴いている音源だったので一瞬迷ったものの、ご存じ心地よいジャズ系フレンチ・コーラスの金字塔『cortex』(1975年、近年dare-dare、のちのvadimから再発、「Dare Dareレーベルによる発掘作業の功績を再評価する」の先程と同じ方のアマゾン・リストご参照)が入っているのでジャケと相俟ってこれは買っておくべきだろうと思い直しました。収録された2曲ともYouTubeにありましたのでリンクを貼らせて頂きますが、ことに前者「L'enfant samba」は何度聞いてもシビれる永遠の名曲、この盤、全編こんな風ですからたまりません。アマゾンで見たら新品は結構高くて3993円もしますが、mp3ダウンロードなら1200円ですのでおススメです。

http://www.youtube.com/watch?v=qa8zR4hU-So
http://www.youtube.com/watch?v=M-cVf-ymQaA

というわけで懲りずに長々と失礼しました。どうでもいいコメントなのでスルーして頂いて結構ですので。。そうそう、清正オーナーもお元気ですか?これからもそこはかとないユーモア漂うブログ記事、楽しみにしております!

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