ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

The Supremes / Sing Rodgers & Hart

2011-04-22 03:26:27 | JAZZ CHORUS

 

モータウン・レコードの創設者であるベリー・ゴーディは、

モータウンを立ち上げる前にはジャズ専門のレコード店を経営していた。

その為初期のモータウンにはジャズを採り上げたアルバムが少なからず存在している。


このアルバムもその中の1枚で、シュープリームスが

リチャード・ロジャースとロレンツ・ハートの作品を歌ったものである。


当時のシュープリームスは未だダイアナ・ロスがメインに固定されておらず、

曲によってはダイアナだけでなく、他の2人のオリジナル・メンバーの

マリー・ウィルソンとフローレンス・バラードもリード・ヴォーカルをとっていた。


その後ダイアナ・ロスが完全にメイン・ヴォーカリストとなり、

シュープリームスはダイアナ中心のグループとして売り出される事となる。

このベリー・ゴーディの方針に反発したフローレンスは脱退、

代わりのメンバーにはシンディ・バードソングが加入し、

グループ名も「ダイアナ・ロス&ザ・シュープリームス」となった。

本アルバムは「シュープリームス」というグループ名での最後の作品である。


当初は2枚組LPとして発売を予定しており、25曲のレコーディングが行われたが、

実際は12曲入りの1枚モノLPとして1967年3月に発売された。


所謂ジャズ・シンガーによるジャズのアルバムとは違い、

モータウンらしく明るくポップな作品に仕上がっている。


尚、このアルバムは1987年に

「Diana Ross & The Supremes / The Rodgers & Hart Collection」(写真下)

という24曲入りCDで発売された後、

 

 

2002年には当初に録音された25曲に加え

ニューヨークのコパカバーナ・クラブでのライブを1曲プラスした

26曲入りCDとして発売されている。

只、残念ながら両CD共に廃盤のようで入手は難しい、是非とも再発をお願いしたい。




 The Supremes / Sing Rodgers & Hart

 原盤 : Motown M-659

 Motown 440-061-817-2 (Reissue)


1,The Lady is A Tramp
2,Mountain Greenery
3,This Can't Be Love
4,Where Or When
5,Lover
6,My Funny Valentine
7,My Romance
8,My Heart Stood Still
9,Falling In Love With Love
10,Thou Swell
11,Dancing On The Ceiling
12,Blue Moon
13,Manhattan
14,The Blue Room
15,With A Song In My Heart
16,Spring Is Here
17,Little Girl Blue
18It Never Entered My Mind
19,There's A Small Hotel
20,You Took Advantage Of Me
21,Bewitched, Bothered And Bewildered
22,Wait Till You See Him
23,I Didn't Know What Time It Was
24,Johnny One Note
25,I Could Write A Book
26,Medley : The Lady Is A Tramp~Let's Get Away From It All (Live)


The Supremes
・Diana Ross
・Mary Wilson
・Florence Ballard
and Orchestra


1~25....1966年 10月28日~11月3日 Los Angeles 録音
26....1967年 3月19日 「Copacabana」 New York 録音


1~12....The Supremes / Sing Rodgers & Hart (LP)
13,14....Diana Ross & The Supremes / 25th Anniversary (LP)
15~24....Diana Ross & The Supremes / The Rodgers & Hart Collection (CD)

 

 

 



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