あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

炭酸飲料水

2005-08-19 14:38:06 | 介護
さっきまで 蒸し暑いと思っていたが、つい 今しがた夕立になり雷まで鳴っている。
そう言えば、この辺りでは雷の事を“ライ様”って言ってた事を思い出した。
この暑さの中の夕立には炭酸飲料の突き抜けた感じがあって気持ちが良いのだが
実際は、お茶系で炭酸飲料はあまり飲まない私だ。

その炭酸飲料と言えば思い出すのが、ば~ちゃんの持病の事で
昔から年に1~2度、背中から肩にかけて痛みが走ることがあり
その時に炭酸飲料を飲んで、2~3回ゲップを出せば治ると信じていた時期があった。

そんな事で治るのであれば、世の中医者はいらない…と言う家人の話など耳を貸すものではなかった。

その年は、年に1~2度だった痛みがいつもの年より多く
渋るば~ちゃんを無理やりに病院へ行かせた。
結局 2箇所の病院を渡り歩いた結果としては『胆石』だった。
一方の病院は、即 手術を促し、片や別の病院では様子を見て…という結果で
もちろん 選んだのは後者の病院だった事は言うまでもない。
普段 丈夫だった為か自分の健康に過信し極度の医者嫌いな、ば~ちゃんだった。

そうこうしているうちに、脳梗塞で倒れてしまい
胆石の事など すっかり記憶の奥底に押しやられてしまっていた。

あれは、在宅で介護し始めてから2~3年経った頃ではなかったかと思うが
その日に限って食欲がなく熱も少しながら…微熱くらいではなかっただろうか。
どうしても食べてくれずに息遣いまでが荒くなってしまったので
主治医に電話をして様子を話したところ、肺炎の疑いが無きにしも非ずとの事で早急に病院へ行く事になった。

何と言っても年寄りの病気で、一番に疑うのは肺炎がNO1らしい…。

救急病院に着いて、いろいろな検査をしたが原因が分からず
担当医が困惑した結果、ひょっとしたら…と、お腹にエコーを当てた。
結果は胆石です。 しかも かなり危ない状態で一刻も争いますので手術をしますが
全身麻酔をしますので、もしかしたら脳梗塞の症状が進んで
今よりもっと状態が悪化するかもしれません…どうしますか。

どうしますか…と言われても手術をしなかったら
この先 待っているものは… 選択肢がないのではないかと思った。
しかし 寄りによって、何もこんな寝たきりになってから発症する事もあるまいに
しかも大手術をする事になるなんて… 私がそう思うのは無理からぬ事ではないと思う。

手術も胆嚢に溜まってしまった膿が破裂し始めていた事がわかり
時間の問題だったと思うと身震いがした。

それにしても、胆石の痛みはかなり強いものと聞いている。
どうして気づいてあげられなかったのだろうと自分を責めたが
医師の話によれば、重度の脳梗塞なので痛みにはかなり鈍感になっていたはず
しかも話すことも出来なく、自分の状態を告げる術がなかった事。
普通 そういう場合は気づかずに手遅れになってしまう…など
慰められたのかどうか、それでも 助かってよかった。

心からそう思った…。

心配されていた、脳梗塞の症状も悪化することなく、反対に意識がハッキリとしたような気さえし
ひょっとしたら全身麻酔のショックが良い方向に向いたのかもしれないと思ってしまう
自分に都合の良い解釈をしている私だった。

それも 食事は看護士さんからは食べてくれずに
毎日食事時に病院まで通い続けなければならない、おまけ付ではあったのだが…。

今 激しい夕立もすっかり止んで、少し涼しくなった午後。
あの炭酸のスッキリさで、思い出してしまった胆石顛末記で
小瓶に入った赤っぽいメノウにも似た胆石を眺めて
何か作ったら面白いだろうか?などと考えてしまった、ふとどきな私だった。

コメント (9)
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