あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

勝ち組・負け組

2005-08-13 23:18:12 | ひとりごと
よき聞く言葉で『勝ち組・負け組』とあるが
本来の語源は、戦前にブラジルへ渡った日系移民の間で
日本が敗戦した後もその「負け」を認めず「勝っている」と主張する人と
「敗戦」を事実として受け容れる人を
それぞれ「勝ち組」と「負け組」と言う風に区別し、抗争したことからのようだ。
抗争は「勝ち組」が優勢になり、「負け組」を迫害し
職場追放・リンチ・暗殺などの迫害は今もなお日系ブラジル移民史の汚点とされてるらしい。

でも 最近使われている意味は
負け組とか、杉田かおるさんの負け犬とか…。
30過ぎても結婚できない女の人の事を言われている事もあるようだ。

  
私の幼なじみに、まだ結婚していない人がいる。
彼女は一人都会でマンションを借り仕事を続けている。
そして、時たま実家へ帰ってきては一週間ほどのんびりと
弟や妹の子供たちと遊んだり、年老いた両親の相手をしたりして都会へと帰っていく。

そんな彼女を、正直 私は負け組だと思っていた。
結婚もせず都会で暮らす彼女をそんな目で見ていた事は否めない。

だけど…。
最近 思ってしまう。
負け組だと思っていた彼女は、本当は勝ち組なんじゃなかろうかと!
自由に好きな仕事を続けて、自分の為に自分の好きに食事を作り
食べたくない時には作らなくても良い。
読みたい時に本を読み、観たい時に映画を観たり
ショッピングや行楽や、いつでも気が向けば行ける。

そして年老いたら実家の傍に家を建てて余生を過ごすのだとのたまう。
年金も預金もあるしね、家族での気苦労もしなくて良いし…と。

かたや、23になったばかりで結婚して子供だって3人いる。
確かに生活の心配はいらないが、兼業農家でそれも最初はお勤めしながらで
休みの時は農家を手伝い、年を重ねれば年寄りの下の世話と
汗をかきながらの日々雑事…。

だけど 自由と寂しさは隣り合わせなのよ…って、彼女は言うけど

私はその寂しささえ羨ましい時がある。
交代勤務の夫と子供たちと年寄りと三様の生活があり
それに振り回されているような気がする。

私の人生は何なのだろう?
自分の為ではなく家族の為にあるのだろうか…そんな事を考えてしまう。
子供がみんな独立して、夫と二人だけの生活に耐えられるだろうか。
何をどんなふうに暮らしていけば良いのだろう…。

先が見えないような気がする。

それでも 昨日の続きが今日であるように
今日の続きは明日であるように
心の中の葛藤を道連れに、毎日を紡いで行くだろう事は先刻承知なのに…。
コメント (4)
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