あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

冬木沢詣り

2005-08-02 23:51:25 | プチドライブ・地域の事
今日は会津の高野山と言われる冬木沢にお参りに行ってきた。

“会津高野山冬木沢詣り”は、国指定重要無形文化財に指定されている。
お盆を前に、河沼郡河東町冬木沢の会津高野山八葉寺では
毎年 8月1日から7日まで「高野山詣り」が行われる。
また5日の日には念仏踊りがあり、この念仏踊りは貴重な民俗芸能である。

お盆中に各家庭へお帰りになる精霊を
会津の野辺である冬木沢まで、お迎えに行くと言うお盆迎えのお参りだ。
会津地方では必ずお参りに行くものとされていて
喪があけた新仏の遺族や近親者などが連れ立って
今年も無事帰れるようお迎えをする慣わしのようだ。

そんな事で、近親者の中には誰かしらは亡くなっているので
毎年 1日にはお参りに行っていた。
今年は、丁度ば~ちゃんが主治医の往診の日で出かけられずに
2日に出かけることにした。

いつもは蒸し暑い日で、頭からジリジリと強い日差しが照り付けて
あちこちに駐車場が設置されるにもかかわらず満車だった初日だが
さすが2日目ともなれば閑散としていた。
やっぱり メインは初日1日の早朝なのだ…。



   
木漏れ日の中を、両脇に民家が立ち並び、各家々の前には、庭先で作った花を花束にして売っていた。
代金は料金箱が設置して、お約束の夏休みの小学生のお手伝いがあったり…。



入り口は山門を目の前にすると…。 

    
その両端には対の木像がが立っていた。


   
中に入ると空也念仏まんじゅうを売ってるお店と、出店が何軒かあって
暑さの為かジュースとかき氷が飛ぶように売れていた。
 
中には空也清水・阿弥陀堂・閻魔堂・茶湯場・奥の院・姥堂
空也堂・平和観音・舎利殿そして施餓鬼壇となっている。

 
舎利殿・空也清水 


   
その空也清水のそばには、高野槇というのが販売されれて
それを収めるのだそうだ。


  
また 空也清水の隣には、たくさんの花束が納められていた六地蔵がある。

『不動釈迦文殊普賢に地蔵さん弥勒薬師に勢至観音 阿弥陀仏阿しゅく大日虚空蔵…。』

会津三十三所観世音菩薩御詠歌と言う、一般には会津巡りと言い
結婚した新妻が何人かで回り唄を詠む慣わしがあり
その 御詠歌のなかに六地蔵が記されていた。


  
    
閻魔堂から石段を上がると奥の院と茶湯堂がある。


  
ここが奥の院と茶湯堂だ。

と、一通りお参りをして道沿いで買った花束と経木で出来たお塔婆を収め
お盆のお墓参りの時に使おうとお線香を買って家路に着いた。

もっとたくさんの写真を撮ったり、いろいろな話を聞いてきたのだが
忘れてしまった事の方が多かったのには参った!!
さすがに今日の暑さにはうんざりするものがあったが
高野山でお線香の香りと、熱心に故人に手を合わせて偲んでいる姿に
凛としたものを感じてしまった今日だった。
コメント
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