
今年のバレンタイン、なんだか除雪作業に追われて
特にチョコなんて思いもしなかったが
今年はまる子がバレンタインチョコ作りに燃えていた。
誰にあげるのかと問えば、空手の師範と仲良くしている空手のお友達にあげるのだと。
まあ、強いて言えば女の子同士の仲良しチョコかなあ~
何とも微笑ましい。
何と言っても、まだ3年生なので
小難しいことは出来ないけど、買ってきた板チョコを
湯煎して溶かして、オレオにくっ付ける。
その上を飾って顔を描いたりしたもので
孫たち3人とお母さんと、なんだかんだ言いつつ
なんとか作り上げラッピング。


地区内のお友達なので歩いて届けに行ったようだ。
そのお返しにと同じような手作りのチョコをもらってきたり
すっかり愛の告白とは違うけど
とっても可愛らしいなあと思う。
私のバレンタインチョコと言えば
思春期の高校時代、当時は板チョコくらいしかなく
それを包んでリボンをかけて
手に持った板チョコが溶けるかと思われるくらいに
握りしめて…放課後の階段の踊り場で渡した思い出は
甘く切ないビターチョコのようだった。



それから、デパートに務めて
そこで配属になったのは、私に似合ってるっちゃ似合っている
お菓子売り場だった。
当時のお菓子売り場ではバレンタイン特設会場が設けられて
そこで初めて見たメリーチョコだとかの
なんと板チョコではないバレンタイン用のハート形の箱入りチョコ
板チョコじゃないバレンタイン用のチョコレートなんて
今じゃ、すごい種類のバレンタイン用のチョコが売られているけど
さすがデパートじゃ!!と思ったもんだった。
しかも、そのうえそのハート形のチョコに文字を入れるサービスがあって
何のことはない、箱からチョコを取り出して千枚通しのようなもので
削って文字を入れる、なんと稚拙な…(@_@)
だけど、当時にしては珍しかったので
チョコを買って文字を入れてもらう人の行列が出来ていたくらい。


ハート形のチョコに、❝好きです❞とか名前を入れてもらうとか
もっといろいろあったと思うのだが
思い出しても❝好きです❞くらいしか思い出せない
特設会場には甘いチョコの香りが漂って…。
そんな思い出が蘇る、甘く切ない乙女の願い。
ふふ…あれも青春だよなあ~とか思いながら
ブラックコーヒーとまる子の作ったチョコと
家族で美味しいねって食べるのもバレンタインチョコあるあるかなあと
そんな風に思った夜だった。
いつか、我が家の孫たちもバレンタインチョコをもらったり
あげたりする本命の誰かさんに出会う日が来るのかなと思うと
自分もすっかりと年を感じるデパガ時代およそ半世紀前の事だった。

冬の夕暮れはちょっぴり寂しそう