ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

ぶつくさ、が多くない?最近。

2017年12月20日 | 日記

 先週の土曜の午前のこと、二年などあっという間、また車検の時期がきたンで、正規ディーラーという意味が理解(わか)んない工場へ車を持ち込んだ。
 任意保険も満期なので、走行距離をメモったらなんとこの間300Km、月にして13Kmほど、何のため税金や保険や駐車場代などを払ってんだか、と阿呆くさくなる。

 その帰り道、阪神西宮の駅中、増床改装中で塀に覆われ鬱陶しい。の蕎麦屋さんで昼食、ビールを飲みながらぶつくさとそんなことをぼやいていた。

らしく、隣の席のご婦人連れに気味悪がられたみたい、少し外れた席に替わっていって、ますます面白くない。
 が、その気持ち分からなくもないと苦笑。

 食後、散歩がてら歩いて帰ろうとしたら、停留所にバスが一台。
 JR西宮駅に行きそうな雰囲気?なので、前の扉から「JR西宮に行きますか?」と訊いたら、何が不満なのか仏頂面で頷く。

 まま、その扉から乗ろうとしたら「後ろから!」と叱られ、然もありなんと後ろの扉から乗ると直ぐに発車、ものの五分ほどで着いた。

 おもむろにプリペイドカードを読み取り機にかざすと、「ちょっと待って、乗る時に読み込ませなきゃあかんやろ!」とまた叱られた。

 温厚な?酔狂「おおきに」と降車したものの、もう少し優しくできんのかいな、お前さんだってそのうち老いていくんだろうが、とまたぶつくさ。
 自宅への道すがら、「あれっ、今また、ぶつくさ言うてなかった?」って気付き、誰かに聞かれたかも、と慌てて周りを見渡した。

 そんな寒い爺さん、放射冷却とかで寒い今朝、常用薬が切れてたん思い出したんで、処方箋貰いに診療所へ行ってきます、多分、また長い間、待たされるンやろうなあ、とぶつくさ言いながら。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1464

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北欧のモナ・リザ

2017年12月19日 |  ∟ベネルクスの美術館

 ※ オランダ ‐ デン・ハーグ/マウリッツハイス美術館編(2) ‐ ベネルクス美術館絵画名作選(2)

 中欧美術館名作選、オランダ絵画黄金期を築いたヨハネス・フェルメール(1632-1675)の「<地理学者>」(1669年頃/シュテーデル美術館蔵)で、ひとまず終えた。
 で、“ ベネルクス美術館絵画名作選 ” の旅、そのフェルメールの傑作から出発したい。

 その作品とは、彼の最も有名な作品のひとつとされる「真珠の耳飾りの少女」、別名「青いターバンの少女」(1665-66年頃/46.5×40cm)。

 真珠の耳飾りをつけた少女、その僅かに開かれた唇が少し謎めいて見えるせいもあって “ 北欧の<モナ・リザ >” とも呼ばれている。

 漆黒というのだろうか、何の細工も施されていないように見える背景の中で光を浴びて浮かび上がり、肩越しにじっと見つめる少女、その視線の先には、一体、何があるのだろうか?

 画題になった大きな真珠の耳飾り、「<真珠の首飾りの女>」(1664年/ベルリン・ゲマルデ・ギャラリー蔵)をはじめとしてフェルメールの作品に度々現われる。

 本作では、少女の襟首が背景に溶け込む辺りにその真珠の耳飾りがあって、少女の一瞬の視線を和らげているかのようにもとれる。

 彼の作品の多くは、彼が生まれ育った町の陶磁器の色、デルフト・ブルーに彩られている。
 本作にもラピス・ラズリ、ウルトラ・マリンブルーが、少女の青いターバンに使われている。

 黒い背景の中で鮮やかに浮かび上がる真珠の耳飾りを付けた少女、その青と彼が多用する黄、光と闇、際立つ色彩と明暗の対比がこの少女を謎めかせ、見る者を捉えて離さない。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1463

 ※ 小編は、2010-03 に投稿した記事をリライト、再投稿したものです。

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小粒だが、珠玉の名品が架る美術館

2017年12月18日 |  ∟ベネルクスの美術館

 ※ オランダ ‐ デン・ハーグ/マウリッツハイス美術館編(1) ‐ ベネルクス美術館絵画名作選(1)

 北海に面するオランダ第三の都市デン・ハーグ、国会議事堂をはじめ政府機関、各国大使館などが並ぶ政治の街である。

 その中心がピネンホフ、その一角、噴水が美しい池に面して建つのが、オランダで最も美しい建物のひとつとされるマウリッツハイス美術館。

 ブラジル総督であったヨハン・マウリッツ(1604-1679)の私邸が、1822年というから200年ほども前、初代オランダ国王ヴィレム1世(1772-1843)の王立美樹館として公開され、今に引き継ぐ。

 収蔵数は多くないが、フランスから返還されたオラニエ家代々の蒐集をもとに、珠玉の作品が展示されている。

 国の機関が入る建物と敷石の小さな広場を挟んだ正面玄関は締まってい、建物の右手、車道に面した歩道から二、三段降りたところ、小さな扉が入口になっていた。

 館の中央階段を上った二階と三階、王の画家にして画家の王と呼ばれたルーベンス(1577-1640)、オランダ絵画黄金期をともに築いたレンブラント(1606-1669)とフェルメール(1632-1675)などの傑作が架っている。

 題して “ ベネルクス美術館絵画名作選 ”、再投稿も含め各編短く廻ってみたい。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1462

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ふわふわオムレツ ‐ 本日は安息日、です。

2017年12月17日 | 聖堂/教会/聖書

 今日(12/17)は、待降節第3主日です。
 福音朗読はヨハネ第1章、“ 神から遣わされた一人の人がいた。その名は洗礼者ヨハネ(中略)彼は光ではなく、光について証しをするために来た ” という件(くだり)です。

 イエスの到来を準備するヨハネの謙遜と身の弁え方を通して “ 私達も後から来る子供たちの活躍に備え、前以て道を整える工夫をすることで、新たな時代を実現させることができる ” ことを教えているそうですよ。

 難しいことはさておき、金曜日の夜の食事のことです。
 この日の午後はレジオマリエの集会、何時もどおり昼食を摂らずに出席、終わってSCに寄ろうとしたのですが面倒くさくなり 「冷蔵庫になンかあるやろ」とまま帰宅しました。

 陽も沈んで流石にお腹がすき、冷蔵庫を開けると先だっての “ 常夜鍋もどき ” の折のほうれん草の残りが洗ったままポリ袋にあり、開けてみるとシャキッとしています。

 そこで、某ブログに “ ほうれん草と卵 ” のレシピが載っていたのを思い出しました。
 が、「ふわふわフラン」とあるそのレシピ、オーブンを使うらしく酔狂には聊か手に余り、それにベーコンも生クリームもありません。
 が、詰まるところ「焼きゃいいんだろう」とハムとバターで代用、フライパンで焼きました。

 それで、どうなったって? うん、出来たのがほうれん草のオムレツ、美味しかったですよ!

 ところで、今でこそビールがあれば肴は何でも可の便利な奴、と臆面もなく言ってますが、彼女 が元気な頃は結構うるさく、困らせたようです。

 かつての、そんな不遜な心を悔い改めるため、ミサに与ってきます、好い日曜日をお過ごし下さい。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1461

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眼鏡型ルーペ、買ってはみたが?

2017年12月16日 | 日記

 TV画面がぼやけて仕方がないと、小編に書いたのは秋になった頃だったか。
 眼精疲労かもと目薬を点したり、目の疲れに優れると効能を謳うビタミン剤を服んだりしたけれどもうひとつ。
 で、片っぽずつ視たら右目が今ひとつ仕事してへんみたい、こりゃあかんわと眼鏡屋さんへ。

 中遠距離用の単焦点を新たに拵えたら、視界も広がりくっきり見えるようになった。
 日常用の近・中遠距離の両用、単焦点の近距離用の三つの眼鏡を取っかえ引っかえ使っている。

 PCのときは近距離(単)を使っているが、この眼鏡は本来読書用で焦点距離が30cmと短く、画面に顔を近づけなくてはならない。

 そんな折、COOPの個配カタログの中に “ 眼鏡型のルーペ ” の案内があった。
 そのなかのひとつ、“ 倍率1.32倍、焦点距離50~70cm、ブルーライト35%カット ” のタイプを確かめもせず買った。

 翌週、届いたので近距離用の上に掛けたら、画面がぼやけて使い物にならない、「阿呆やなあ、一万円、どぶに捨てたようなもんや」と情けなくなった。

 ところが某日のこと、急いで調べたいことがあってPCを覗いたら、たまさか掛けていたのが中遠距離用で焦点が合わず見えない。

 近距離用を取りに行くのが面倒で、傍にあった件のルーペを掛けたらなんとくっきり、画面のチラつきも少ない。
 試しに、近・中遠距離の両用も使えるのでは、と掛けてみたがこれは駄目だった。

 確かめもせんとパッと買うかと思ったら、決められずにうじうじと思案、そんなのばっかり、眼鏡ひとつとってもこの有様、困った爺さんや、ほんまに。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1460

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久し振りに、最近、ブログ考

2017年12月15日 | 日記

 OSが Windows 10 のブラウザー・Web閲覧ソフト、 Explorer 11・エクスプローラが付属、わが機だけかも知れないが、最近その Explorer 11 がおかしく、苛々しながら使っている。

 素人の酔狂、詳しいことは判らないが、プレビューやリンク先をクリックすると金平糖のような形のなかに!が付いたマークが現れ、つないでくれないことが多く煩わしい。

 何年か前、Windows 10 にバージョンアップした折、Edge・エッジというブラウザーがセットでインストールされたが、gooブログは検証が済んでなかったのか使えなかった。

当時、goo事務局に問い合わせたら、「Explorer の調子が悪ければ Google の Chrome・クロームを使ってみて下さい」と返事があって、使い慣れた Explorer を使い続けてきた。
 時期は知らないが、gooも Edge に対応するようになったようだ。

 最近、長時間かけて Windows 10 を<アップグレード>したのも、Explorer の使用環境が改善されているかもと思ってのこと。

 が、違ったようで、改善されたのは Edge らしく Chrome とそっくりになっていた。
 Explorer は、遠くない時期に淘汰されるだろうと勝手に思っている。

 それはとも角、三つを比べてみると Chrome の画面がきれいだと思っているが、肝心の使い勝手は慣れもあって Explorer が手に馴染む。

 一行に入る字数など Explorer と Chrome ではかなり違う、で、タスクバーに二つを置いて Explorer で下書き、Chrome で仕上げている。
 写真の位置にもよるのだろうが面倒くさくて叶わない、さて、諸兄氏は如何されているのだろうか? 

 最新記事欄をひっくり返せば春以来の “ ブログ考 ”、読んで頂く方にすればどうでもいいことだが。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1459

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可もなく不可もなし、ってとこかな?

2017年12月14日 | 日記

 晴れているがやけに風が冷たい日(12/13)、一週間前に受けた検査の結果を聞きに行った。
 何時も早めに行って待たされているので、今回は予約時間の十分前に着くように家を出た。

 それでも三十分も待たされただろうか、漸くディスプレーに番号が表示され診察室に入り、挨拶を交わすと一枚の《検査詳細情報》とタイトルが付いたペーパーを渡された。

 その中段辺り、検査項目 “ CA19‐9 ” の欄、44.8 Hの数字が赤い丸で囲まれていた。
 それを見て 「へ~っ、微妙ですね」とつい声を出したら、主治医曰く 「そうなんだ、問題はないんだけれど、ず~っとその辺りで推移しているのでねえ」と言う。 

 CA19‐9は、膵臓がんに特性を示す腫瘍マーカー、“ 基準値は37U/ml 以下 ” とされ、二倍を超えると危険ゾーンとか。

 が、毎回、この前後の数値なので、まあ “ 可もなく不可もなし ” と言ったところなんだろう?

 その後、MRIの写真を回転させたり逆さまにしたり、「うん、前回と特に変わんないね」と頷いている。

 この膵嚢胞、自覚症状が出た時は手遅れだった、てのが多いとのこと、定期観察を続けることになった。

 半年後、初夏の頃のカレンダーをPC画面で見ながら「6月上旬でいいかな?」と日程を押さえ、「普通に生活すればいいからね」の声に送られ診察室を出た。

 この日も混雑する会計で呼ばれるのを待っていたら、「もう少し、楽しんでからいらっしゃい」と声がしたような気がした。

 ところで今日(12/14)の朝日紙、地域別の平均寿命が載っていたが、わが町の男は18位の80.92歳、そんなに? たった! さてどっちなんでしょうね?
 ランチに寄った阪神のSCの花屋さんに 「水仙」が並んでい、甘い香りが追いかけてきた。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1458

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やっと、出会えました。

2017年12月13日 |  ∟ドイツの美術館

 ドイツ ‐ フランクフルト/シュテーデル美術研究所編(7) 中欧美術館絵画名作選(120)

 ビジネスや研修を除けば、フランクフルトに宿泊される方は少ないと思う。
 斯くいう二人も二回だけで、シュテーデル美術研究所、行きたいと思いながらも足が届かなかった。

 その美術館の三階中央階段奥、展示室の入口で珍しく先に行ったカタリナ が手招く。
 確か円形の展示室だったと思う、その中央に、レンブラント(1606-1669)とともにオランダ絵画黄金期を築いたヨハネス・フェルメール(1632-1675)の 「地理学者」(1669年頃/53×46.6cm)が架っていた。

 本作の対画、または、連作とされる 「<天文学者>」(1668年頃/50×45cm)とはルーブル美術館で何度か対面、何時か本作にも、と思っていた。

 ふたつの作品には、彼には珍しく男性がひとりで、同じような書斎らしき場所で、同じような服を着て、つまり、同一人物であることを窺わせながら、ほぼ同じサイズの画布に描かれている。

 そして作品の中で大きな位置を占める地球儀が対のものらしいこと。
 また、書棚などの配置、机に掛かる布、壁に架る額など、構成も同じであるなど共通点が多い。

 それらのことから、この 「天文学者」と 「地理学者」は、同じ場所に並べて架ける作品として、制作当時から画家の意図があったとされている。

 本作は 「天文学者」に比べて窓から射し込む光が明るく、人物自身やコンパス、机上や床にある図面から木製の箱や椅子にまで陽が当たり、空間的な処理がより伸びやかに広がる構成になっていることが見て取れる。

 ※ カタリナの独り言
 フェルメールの 「地理学者」、やっと出合えた
 この旅では彼の 「絵画芸術」(ウィーン美術史美術館蔵)と 「真珠の首飾り」(ゲマルデ・ギャラリー蔵)を見ることができなかったものの、この作品や 「<取り持ち女>」と 「<窓辺で手紙を読む女>」(何れもドレスデン美術館蔵)、そして 「<紳士とワインを飲む女>」(ゲマルデ・ギャラリー蔵)に出会うことが叶った (

 初恋の人に出会えたような暖かな気持ちで、窓外の寒風吹きすさぶ町のことをしばし忘れた。

 大層にも “ 中欧美術館絵画名作選 ” と名付けた小編、120回という区切りの数字を迎えました。
 彼女が 「全作品を見るの」と意気込んだフェルメール、その彼の作品でひとまず終えたいと思う。
 また明日、どこかの美術館で、あなたと会えることを楽しみに、深謝。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1457

 ※小編は、2010-04 に投稿した記事をリライト、再投稿したものです。

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食べそびれて、初体験!

2017年12月12日 | 日記

 思わせ振りなタイトルを付けたのは他でもない、某日、牛丼のチェーン店を初めて覗いた。
 正しくは三昔近くも前の労務担当だった頃のこと、労組の事務所の近くに和食ファストフードの店ができ、部下に 「安いし、美味いですよ」と連れ込まれて?以来のこと。

 その後、誘われなかったことから、その時に「何度も喰いたいもんじゃない」って面したんだろう、多分、それ以来だから、まあ実質的に初体験と言ってもいいだろう。

 行かなかったのは、しょぼっくれたイメージを勝手に持っていて、鰥夫になって余計に 「そこまで落ちたくねえや」と頑なに操?を守ったゆえのこと。

 で、何故、その店に行く気になったのかって? ニュース7が始まった頃のこと、Windows 10 が余りにも五月蝿くアップグレードを誘うので根負けして付き合ったら矢鱈長い、気がつけばNW9 が終わる時刻にやっと終了。

 てなことで、いわゆる食べそびれってやつ、要は何もしたくない。
 ビールだけで済ますかとも思ったが、その日は昼飯もろくに食ってなくて背に腹は代えられん、が、コンビニの他大方の店は閉まっている。

 徒歩三分ほどの所にワンオペっていうのかな、そんな店が四、五軒ほどある、で、一遍、「覗いてみるか?」と。

 そのうちの一軒に入ると、アベックが何が面白いのかげらげら笑ってジョッキを、碌な肴もなさそうだけど此処で飲むか?と思いつつも先客に倣って黙々と俯いて食った。
 まあ、侘しくもあるが、独り飯という意味では何処で喰ってもおンなじ、が正直な感想、ふんで、二回目は体験したのかって、まだなンだけどどうしたらいい?「好きにすれば!」。

 写真上げて気付いたけど、SCの入口の庇にツリーが乗ってる、町は ’Xmas 商戦ってやつなんやねえ。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1456

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ミサの最中に授乳する聖母?

2017年12月11日 |  ∟ドイツの美術館

 ドイツ ‐ フランクフルト/シュテーデル美術研究所編(6) 中欧美術館絵画名作選(119)

 初期ネーデルランド絵画期に、神の手をもつ男と称えられたほど卓越した技量を持ったヤン・ファン・エイク(1390-1441)。
 彼の作品はこれまでにも、傑作 「<アルノルフィーニ夫婦>」(1434年/ナショナル・ギャラリー蔵)や 「<教会の聖母子>」(1438-40年頃)を上げた。

 その彼の 「ルッカの聖母」(1436年/65.5×149.5cm)が今回の作品。

 本作は、19世紀始めの頃、ルッカ公のカルロ2世が所有していたため、そのように呼ばれているようだ。
 ちなみに、聖母マリアのモデルは、エイクの妻マルフリートだとされているようだが定かではない。

 余談だが、“ オペラ・蝶々夫人 ” の作曲家プッチーニが生まれた町でもあるルッカ、フィレンツェから<ピサ>へ遠足した折に、ルッカ行の電車に乗ったことがある。

 前書きが長くなったが、四体の獅子の飾りがある玉座に座った聖母マリア、その左手には聖職者が手を清めるための聖水の入ったボウルが描かれていることなどから、ミサ聖祭の場面を描いているというのだが?

 それにしては玉座に比して祭壇が狭く、ここが小さな礼拝堂であることを示唆しているとの説に同調できても、ミサの最中に乳を含ませるという構図は斬新?過ぎておいそれと理解が出来ないのだが、さて。

 そんなことで、まだまだ取り上げたい作品もあるが、次回でもってシュテーデル美術館編を終えることとする。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1455

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