ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

温暖化 ‐ イスラエル(5)

2011年12月12日 | イスラエル巡礼

 秋も深まり、紅葉もそろそろ終わりのようだ。
 紅葉狩りなど、風流なことに縁のない暮らしのペトロ、今年の紅葉映えのほど、よく分かっていない。
 が、11月の平均気温、西日本各地で観測史上最も高かったらしく、年々観楓の時期は遅くなっているらしい。

 秋に入って暫く、米国の東海岸などで季節はずれの大雪が降ったり、バンコクほどでないにしても、欧州の各地で大雨による洪水が報道されたり、西アフリカでは海岸に近い民家が海に流されるなど、気象変動は地球規模で確実に進んでいるという。

 イスラエル旅行でもそんな現象を目の当たりした。
 死海での<浮遊体験>のことを書いたが、この死海、南湖と北湖、勝手にこう呼んでいるだけ。に分かれていることをこの旅で知った。

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 ∮ キブツ・カリア死海からの「死海・北湖」(左)です
 ∮ マサダ国立公園のヘロデ大王の冬の離宮から眺めた「死海」(右)
 ∮ 中央部分に突き出した半島部分が対岸とくっつき、ふたつに分かれてしまったのだそうです

 農業が盛んなこの国、ヨルダン川上流部での大規模な灌漑用水の利用、南部の塩の生産のための取水などが原因と考えられるらしいが、温暖化による砂漠化現象で水が干上がり、湖面が低下したのも一因だろう。
 午後にもなると、死海に限らずガリラヤ湖でも、気化現象で視界が曇る。

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 ∮ 高地から眺めれば縞馬のように「堰堤」(左)で区切られているのが判ります
 
北湖から南湖への水路を設け、水を補っているのだそうですが追いつかないようです
 ∮ 僅かですが、湖と道路の間に「用水路」(右)が見えます

 湖底に沈殿した塩を浚渫するためだとか、干上がりを小さな面積で管理するためだとかガイドさんから聞いたような気もするが定かではない。
 湖面の低下に連動して起こる湖岸部の地盤低下、南湖のリゾート地エン・ボケックのレイクサイドに建つホテルは、山側に移転するため建替工事も行われていた。

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 ∮ そんな現象は死海に限らず、「ガリラヤ湖遊覧」(左)の折にも出会いました
 ∮ 「遊覧船乗り場」(中)は、湖岸から長く桟橋が延びたところにありました
 ∮
の左手、葦の繁る辺りが元の桟橋、伸びた葦に隠れるように寂しく打ち捨てられていました
 ∮ この遊覧船、桟橋を離れるとすぐ「君が代」とともに「日の丸」が掲揚され驚きました
 ∮ 真っ青な空に、シンプルな「日の丸」は映えるんですねえ、改めて美しい国旗だと思いました
 ∮ 「山上の垂訓の丘」(右)も、この日はすっきりと見えました
 ∮ 湖畔右手、緑繁るところのオレンジの屋根の辺り、ペトロがイエスに召命されたタブハ村です

 あたかも、南アフリカのダーバンで開かれているCOP17、各国のエゴが剥き出しの様相を呈しているようだ。
 京都議定書が延長されず、新たな法的枠組みも合意できなければ、国際的な温暖化対策は13年以降大きく後退するのだそうだ。
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.410

 ※ イスラエル巡礼、前回の《聖地》へは、<コチラ>からお入り下さい。

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