奈良東大寺・二月堂の「修二会」、行中の3月12日深夜、翌日の午前1時半頃らしいが、その時刻に、「お水取り」といって、若狭井という井戸から観音様にお供えする「お香水」を汲み上げる儀式が行われたと新聞にあった。
この行を勤める練行衆の道明かりとして夜毎ともされる松明も、お水取りの夜は篭松明がひときわ大きく燃えるのだそうだ。(Photo/asahi.com)
お水取りともお松明とも呼ばれるクライマックスのこの夜は、例年多くの人が訪れるのだそうだが、今年も約2万5千人の参拝者からどよめきが起きたとあった。
言い古されたことだが、このお勤めが終わる14日頃、季節が戻ったかのように時ならぬ春の雪に驚かされることも度々。
関西では春の訪れを、「お水取りが終わらなきゃね」と挨拶に込めたりする。
尤も、今年はその定説を覆し晴、少し風は冷たかったが。
挨拶と言えば、「何時までも寒いですね」が、定番になったかの感もある今年の弥生・三月、冷たい雨やどんよりとした雲の日が多かったように思う。
ところで、毎度毎度で恐縮だが、心待ちにしていたストーマ閉鎖のため再入院、連休の狭間に手術を受けた。
一回目に比べれば簡単、などと勝手な思い込みに反して思いのほか長引いたが、直腸の切除部分が超低位だったためリハビリに若干時間が要った。
皆さんにはご心配をお掛けしたが、正月明けから続いた一連の “ お騒がせ ” も、お陰様で一応収束ということになり、感謝の他ない。
ただ、転移はないと言っても、腸壁深達度というカテゴリーから見れば進行性のランクにあって油断はできないらしく、少なくとも5年間は要経過観察ということらしい。
そんなこんなで弥生・三月、後ろ半分を病院で過ごしたこともあって、気候のことなどさっぱりだが、梅の開花も例年に比べかなり遅れたよう。
この分だと桜も4月に入ってからになりそうな塩梅らしい。
梅と言えばお礼が遅くなったが、入院の前後、カタリナ 宛てに A さんが、「無聊のペトロ
を慰めて」と、見事な紅白の枝垂れ梅の写真をメールして下さった。
お陰様で居ながらにして観梅に与り気持ちが和んだ、重ねて感謝である。
Peter & Catherine’s Travel Tour No.448