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アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

南シナ海仲裁判決言及せず 中国とASEANの首脳会議 比大統領、対話の用意表明 (時事通信)

2016年09月08日 | 安全保障と南シナ海紛争
南シナ海仲裁判決言及せず 中国とASEANの首脳会議 比大統領、対話の用意表明
時事通信 2016/09/07-21:08)

  【ビエンチャン時事】
 
 東南アジア諸国連合(ASEAN)は7日、ラオスの首都ビエンチャンで、対話関係樹立25周年を記念して中国と首脳会議を行った。焦点の南シナ海情勢をめぐり、フィリピンのドゥテルテ大統領をはじめ各国首脳は、フィリピンの主張を認め中国の主権を否定した7月の仲裁裁判所の判決に直接言及しなかった。
 
 フィリピン大統領報道官や外交筋によると、ドゥテルテ大統領は首脳会議で仲裁判決に触れず、代わりに「法の支配」の尊重と国際法の順守を訴えた。南シナ海問題で中国との2国間対話に応じる用意があるとも語った。
 
 南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)周辺に中国船10隻が展開した問題も、首脳会議では協議されなかったという。ドゥテルテ大統領は先に、今回の会議では仲裁判決を「自分からは取り上げない」として、中国に配慮する柔軟姿勢を示していた。


スカボロー礁の中国船写真公表 「建設活動の前兆」 フィリピン国防省 (時事通信)

2016年09月08日 | 安全保障と南シナ海紛争
スカボロー礁の中国船写真公表 「建設活動の前兆」 フィリピン国防省 
時事通信 2016/09/07-14:35)

【マニラ時事】
 
 フィリピン国防省は7日、南シナ海・スカボロー礁(中国名・黄岩島)周辺に展開した中国船10隻の写真を公表した。比政府はうち1隻がしゅんせつ船とみられる大型船との見方を示した。埋め立て準備の可能性がある。
 写真は空軍が3日撮影。国防省の説明によると、10隻中9隻はスカボロー礁の北に展開し、海警局の船1隻は礁の内部で確認された。同省報道官は「スカボロー礁で中国が建設活動を行う前兆であることを示している」と述べた。

日豪首脳「南シナ海問題は国際法の尊重が重要」 (NHK NEWSWEB)

2016年09月08日 | 安全保障と南シナ海紛争
日豪首脳「南シナ海問題は国際法の尊重が重要」
NHK NEWSWEB 9月7日 23時44分

 この中でオーストラリアのターンブル首相は、「法の支配などの原則を共有する両国の特別な戦略的パートナーシップは、地域の平和と安定、成長に貢献している。さらに関係を強化したい」と述べました。

 これに対し安倍総理大臣は、「東アジア情勢が厳しさを増す中、価値を共有する両国の協力は、地域の平和と安全につながる。不透明感を増す世界経済の中での協力も重要だ」と応じました。

 そして両首脳は、南シナ海をめぐる問題について意見を交わし、現状を一方的に変更し、緊張を高める行為は認められないとしたうえで、中国の主張を認めなかった国際的な仲裁裁判の結果を含め、国際法を尊重することが重要だという認識で一致しました。

 また両首脳は、北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返していることについて、国連の安全保障理事会の決議の厳格な履行などを通じて、圧力を強化すべきだとして、今後も、国連などの場で協力していく方針を確認しました。

ラオス首相と会談 南シナ海問題の解決で協力関係強化へ (NHK NEWSWEB )

2016年09月08日 | 安全保障と南シナ海紛争
ラオス首相と会談 南シナ海問題の解決で協力関係強化へ
NHK NEWSWEB 9月7日 0時56分

 この中で安倍総理大臣は、南シナ海での中国の拠点構築をめぐり、先に国際的な仲裁裁判で中国の主張が認められなかったことを踏まえて、法の支配の重要性を指摘したのに対し、トンルン首相は「南シナ海の平和と安定、非軍事化を望んでいる」と述べました。そして、両首脳は法の支配を重視し、紛争の平和的解決に向けて協力関係を強化していくことを確認しました。

 また、安倍総理大臣は北朝鮮の弾道ミサイルの発射について、「国連安全保障理事会の決議の厳格な履行などを通じて圧力を強化すべきだ」と述べたのに対し、トンルン首相は「軍事化のエスカレートに反対する考えをあらゆる会議で表明している」と述べました。

 一方、両首脳はラオスが2020年までに、最も開発が遅れている「後発開発途上国」からの脱却を目標とし、日本が経済支援を行っていくことを盛り込んだ開発協力共同計画に合意しました。

 会談のあと、安倍総理大臣は共同記者発表に臨み、「わが国は四半世紀にわたり、主要な支援国としてラオスの国造りを支援してきた。計画はラオスの目指す将来像とその実現に向けた両国間の協力の方向性を示すものだ」と述べ、意義を強調しました。

日ASEAN首脳会議・要旨 (時事通信)

2016年09月08日 | 安全保障と南シナ海紛争
日ASEAN首脳会議・要旨
時事通信2016/09/07-18:01


 【ビエンチャン時事】日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議の要旨は次の通り。
 
 〔南シナ海〕
 安倍晋三首相 ここ数カ月を見ても、東シナ海、南シナ海において一方的な現状変更が続いており、深刻に懸念している。南シナ海の仲裁裁判所の判決は国際法上、当事国を拘束する。両当事国がこの判断に従うことにより紛争の平和的解決につながることを期待する。中国とASEANの対話を歓迎するが、対話は国際法に基づき、非軍事化や自制が維持されることを前提に行われるべきだ。
 複数の首脳 国際法に沿った問題の平和的解決を支持。緊張を高める行為の是正が必要。
 
 〔テロ対策〕
 首相 テロに屈しない強靱(きょうじん)なアジアの実現に向け、テロ対策能力の強化、暴力的過激主義対策、経済社会開発のため、今後3年間で450億円の支援、2000人規模の人材育成を行う。
 
 〔北朝鮮〕
 首相 ミサイルの能力が飛躍的に向上し、質的に異なる深刻な脅威だ。国際社会は断固たる対応を取るべきだ。
 多くの首脳 日本の懸念を共有する。

仲裁判決、中国は順守を テロ対策に450億円 安倍首相・日ASEAN会議 (時事通信)

2016年09月08日 | 安全保障と東シナ海紛争
仲裁判決、中国は順守を テロ対策に450億円 安倍首相・日ASEAN会議
時事通信 2016/09/07-18:46

 【ビエンチャン時事】

 日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議が7日、ラオスのビエンチャンで開かれた。安倍晋三首相は、南シナ海をめぐる中国の領有権主張を退けた7月の仲裁裁判所の判決について「国際法上、当事国を拘束する。当事国が判断に従うことにより、紛争の平和的解決につながることを期待する」と述べ、中国による順守を求めた。一方、アジアのテロ対策支援で、今後3年間に450億円の援助と2000人の人材育成を行う方針を表明した。
 
 中国公船の領海侵入が相次いだ東シナ海や、新たな埋め立て準備とみられる動きがある南シナ海の情勢について、首相は「ここ数カ月を見ても一方的な現状変更が続いており、深刻に懸念している」と強調。フィリピンが中国との対話に前向きなことに関しては「歓迎するが、対話は国際法に基づき、非軍事化や自制が維持されることを前提に行われるべきだ」と主張した。
 
 日本政府の説明によると、ASEANの複数の首脳が、南シナ海問題で国際法に基づく平和的解決を支持した。
 首相はまた、フィリピン南部ダバオ市で起きた爆弾事件を強く非難。今回表明した450億円の支援は、アジア各国のテロ対処能力向上や過激主義対策に充てる方針だ。


安倍首相、少女像撤去を要請 北朝鮮へ圧力強化 日韓 (時事通信)

2016年09月08日 | 日韓紛争
安倍首相、少女像撤去を要請 北朝鮮へ圧力強化 日韓
時事通信 2016/09/07-21:32

 【ビエンチャン時事】

 安倍晋三首相は7日、ラオスのビエンチャンで韓国の朴槿恵大統領と会談した。首相は、慰安婦問題をめぐる昨年末の日韓合意について「(ソウルの日本大使館前の)少女像の問題を含め、着実な実施に向けた努力をお願いしたい」と述べた。韓国政府が努力すると明記した合意を踏まえ、少女像撤去を求めた発言だ。

 両首脳の会談は今年3月にワシントンで行って以来。朴大統領は「日韓合意を着実に実施していくことが重要だ」と応じた。
 挑発行為を繰り返している北朝鮮に対し、両首脳は日米韓が連携して圧力を強化すべきだとの認識で一致した。首相は「日韓、日米韓の防衛協力の強化は不可欠だ」と強調。朴大統領は、中国が反発している在韓米軍への高高度防衛ミサイル(THAAD)配備について「北朝鮮の脅威に対応するための安全保障策として必要だ」と指摘した。

韓日首脳が会談 関係改善と協力強化を確認 (聯合ニュース)

2016年09月08日 | 日韓紛争
韓日首脳が会談 関係改善と協力強化を確認
聯合ニュース 2016/09/07 21:49

【ビエンチャン聯合ニュース】ラオスを訪問中の韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は7日、同国の首都ビエンチャンで安倍晋三首相と33分間会談した。

 青瓦台(大統領府)は現地での会見で会談について、「両国首脳は北の弾道ミサイル発射と関連し、韓米日の3カ国が協調したことで国連安全保障理事会が報道声明を発表したように、北のさらなる挑発の可能性を含む核・ミサイル挑発に対し3カ国がしっかりと協調し、対応していくことで一致した」と説明した。

 青瓦台によると、両首脳は昨年末の慰安婦問題をめぐる合意を機に両国関係に肯定的なモメンタム(勢い)が形成されたことを評価し、未来指向の関係をつくっていくことで一致。地域や国際問題での協力についても強化していくことを確認したという。

 朴大統領は会談の冒頭で「最近の北の核・ミサイル能力の高度化は韓日両国にとって深刻な脅威となっているが、北の挑発への対応はもちろん、北の非核化を実現するために両国はさらに緊密に協力していく必要がある」と話した。

 また「韓日両国の国民による相互認識が少しずつ友好的(な方向)に改善しているのは幸いなことであり、これを基にして協力のモメンタムをさらに活用していかなければならない」と述べた。

 安倍首相は5日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことを暴挙だと指摘。その上で、国連安保理での協力を含め韓国と共に対応していくとの考えを明らかにした。

 両首脳は昨年12月の慰安婦問題に関する合意以降の関係改善を評価。朴大統領は「さまざまな挑戦