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アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

朴槿恵大統領 THAAD配備はロシアに向けられたものではない (sputniknews)

2016年09月03日 | 米中紛争と東アジア
朴槿恵大統領:THAAD配備はロシアに向けられたものではない
sputniknews2016年09月02日 09:15

 韓国への高高度防衛ミサイル(THAAD)配備はロシアに向けられたものではなく、ただ北朝鮮の脅威からの防衛だけを意図したものだ。また、韓国は北朝鮮からのミサイル・核の危険排除の点でロシア政府との協同に期待している。

 このことについて、そして韓国企業のロシア極東における生活レベル向上の手助けへの準備について、韓国の朴槿恵大統領が9月2日、3日の自身初となるロシア訪問、ウラジオストックでのプーチン大統領との会談を前に、スプートニク記者とのインタビューで語った。あなたのロシア訪問はどのような目的で、あなたは訪問中、何を達成すると期待していますか?

「今回プーチン大統領の招待により、主賓として第2回東方経済フォーラムに出席し、本会議で演説を行う。プーチン大統領と4回目の2国間首脳会議を我われは行う。

 2国間首脳会議では私はプーチン大統領と極東の発展を含む全領域での実質的な協力強化のための方法の深い審議をするつもりだ。現在北朝鮮のミサイル、核問題が世界と朝鮮半島繁栄にとって深刻な脅威であるため、私はプーチン大統領と腹を割って北朝鮮問題について話し合い、また、問題解決のための協力強化ができればと考えている。」

 © Sputnik/ Vitaliy Ankov韓国は原子力潜水艦を配備すべきだとの主張は「無責任」あなたの期待では、朝鮮半島の安全保障問題解決にロシアはどのような役割を果たすことが出来ますか? 「

 現在北朝鮮は国連安保理の6つの決議案を含む全ての国際的義務と約束を真正面から放棄して、ミサイルと核兵器開発に力を集中させ続けている。そのため朝鮮半島情勢は極めて真剣なものだ。現在北朝鮮の挑発への対応でロシアは我われと協同している。もし今後、北朝鮮の核・ミサイル問題が解決されたら、極東の発展を含む韓国とロシアの協同発展にとって大きな動きが起こる。それゆえ私は、変化を達成するため韓国とロシアが長期的観点から協力していくことを願っている」

  ロシアはあなたの国にTHAADシステムを配備することに断固反対しているが、われわれは、THAAD配備計画はロシアとの関係を損なわないと確信してもよいのでしょうか?

 「THAADの展開は、自衛策であり、国家の安全と市民の命を、毎日一層膨れ上がりつづける北朝鮮のミサイルと核の脅威から守るために不可避な決定だった。このような文脈では、THAADがどこかの第3国に向けられる理由はなんらなく、また、第3国に向けることに現実的な利益は一切ない。我われにはこのようにする意図も計画も一切ない。問題の本質は北朝鮮の核、ミサイルの脅威にあり、もし我われが北朝鮮の核の脅威を取り除くことが出来たなら、当然THAAD配備の必要性は消え去る」

プーチン大統領、安倍首相との会談で ロシアはソチ会談で日本側から受けた提案を検討している(sputniknews)

2016年09月03日 | ロシアのニュース
プーチン大統領、安倍首相との会談で ロシアはソチ会談で日本側から受けた提案を検討している
sputniknews 2016年09月02日 17:28

 ロシア側は今年5月に安倍首相がソチを訪問した際日本側からなされた提案を注意深く検討している。プーチン大統領が2日、東方経済フォーラム開催中のウラジオストクで安倍首相との会談の中で述べた。
 「我々は、外相レベルでの作業を再開した。我々はソチ訪問の際あなた方が提示した提案を注意深く検討している」とプーチン大統領。 プーチン大統領はまた、極東などロシアで操業している日本企業の代表らと会談したと述べた。「相互の接触を政治レベルで支援することは非常に重要だ」と大統領。 先に伝えられたところによると、東方経済フォーラム会場におけるプーチン大統領と安倍首相の会談が終了した。

日ロ首脳、12月15日山口会談 首相「平和条約交渉加速」11月ペルーでも協議 (時事通信)

2016年09月03日 | ロシアのニュース
日ロ首脳、12月15日山口会談 首相「平和条約交渉加速」11月ペルーでも協議
時事通信 2016/09/02-23:31)
 
【ウラジオストク時事】

 安倍晋三首相は2日(日本時間同)、ロシア極東ウラジオストクの極東連邦大学でプーチン大統領と夕食会を含め約3時間会談し、12月15日に首相の地元、山口県長門市で改めて会談することで合意した。この後、首相は北方領土問題を含む平和条約交渉について「手応えを強く感じ取ることができた」と記者団に表明、交渉を加速させる考えを示した。

 両首脳は、次回の会談をペルーの首都リマで11月19、20両日に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に行うことでも一致した。首相は一連の首脳間対話を通じ、経済分野を中心とする協力拡大をテコに、領土問題でロシア側の軟化を引き出したい考えだ。

 席上、大統領は日本側が提案している8項目の経済・民生協力プランに触れ、「真剣に検討している」と表明。首相も「日本としても地域における日ロ協力を強力に推し進めていく」と述べ、経済協力拡大に積極的に取り組む考えを伝えた。

 焦点の領土問題をめぐり、首相は大統領と2人だけで約55分間にわたり突っ込んだ協議を行い、「双方がそれぞれ国益を総合的に判断すべきだ」との見解で一致した。首相は記者団に「新しいアプローチに基づく交渉を今後具体的に進めていく道筋が見えてきた」と説明。12月の大統領訪日の際には「ゆっくり静かな雰囲気の中で平和条約交渉を加速させたい」と語った。大統領の訪日は公式訪問の形式となる。

 安倍首相とプーチン大統領の会談はロシア南部ソチで行った今年5月以来で、第1次安倍政権時代を含めると14回目。ロシア大統領が来日するのは2010年11月以来、6年ぶりとなる。

 前回の会談で、双方は平和条約交渉を「新たなアプローチ」で進めることで合意した。これを踏まえ、首相は会談で、5月に提案した医療や都市整備、ロシア産業の多角化など8項目の協力プラン具体化に向けた検討状況を説明。1日に任命したばかりの世耕弘成ロシア経済分野協力担当相を中心に政府一体で進める方針を伝え、ロシア側と引き続き調整することを申し合わせた。 

 日ロ首脳会談のポイント
 一、11月のペルーでのAPEC首脳会議に合わせて首脳会談
 一、12月15日に山口県長門市で首脳会談
 一、「新しいアプローチ」に基づく平和条約交渉の継続確認


 北方領土問題をめぐる主な動き=日ロ首脳会談

 【2012年】
 3月 プーチン首相(当時)、北方領土問題の「引き分け」言及
 5月 プーチン氏が大統領復帰
12月 第2次安倍政権発足

 【2013年】
 4月 安倍晋三首相がモスクワを訪れ、双方の再登板後初、通算4回目の首脳会談。
    領土交渉再開で合意
 9月 G20首脳会議に合わせロシア・サンクトペテルブルクで首脳会談(通算6回目)
11月 外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)初開催

 【2014年】
 2月 ソチ五輪開会式に合わせ首脳会談(通算8回目)。「秋の大統領訪日」
    で一致
 3月 ロシアがクリミア半島編入。日本も対ロ制裁措置。大統領訪日当面見送りに

 【2015年】
 7月 谷内正太郎国家安全保障局長訪ロ
 8月 メドベージェフ首相が択捉島訪問
 9月 岸田文雄外相が訪ロし、閣僚級の日ロ貿易経済政府間委員会開催
10月 モスクワで次官級協議。平和条約締結交渉が再開

 【2016年】
 5月 ソチで通算13回目の首脳会談。領土交渉の「新たなアプローチ」で合意
 6月 東京で平和条約締結交渉
 8月 モスクワで平和条約締結交渉
 9月 ウラジオストクで通算14回目の首脳会談


 日ロ関係の今後の主な日程=日ロ首脳会談
 【2016年】
  9月18日 ロシア下院選
 10月19日 日ソ共同宣言署名60周年
 10月末   プーチン大統領側近のマトビエンコ上院議長訪日
 11月    ペルーで日ロ首脳会談
 今秋     閣僚級の日ロ貿易経済政府間委員会
        谷内正太郎国家安全保障局長が訪ロ
 12月15日 プーチン大統領来日。山口県長門市で首脳会談
 【17年】
  1月末   欧州連合(EU)による対ロシア経済制裁の期限
 【18年】
  3月    ロシア大統領選
  9月末   安倍晋三首相の自民党総裁任期満了

日ロ首脳会談要旨 (時事通信)

2016年09月03日 | ロシアのニュース
日ロ首脳会談要旨
時事通信 2016/09/03-00:21)

【ウラジオストク時事】安倍晋三首相とプーチン・ロシア大統領の2日の会談要旨は次の通り。
 【冒頭】
 プーチン氏 企業間の連携を発展させる取り組みを政治レベルで後押しすることが大変重要だ。8項目の協力プランを真剣に検討している。
 安倍氏 極東地域の開発は、ロシアにとって最優先課題の一つだ。日本としても地域における日ロ協力を強力に推し進めていく。
 
【経済協力】
 プーチン氏 日ロ間の貿易は減少しているが、エネルギー分野では良い進展もある。
 安倍氏 5月の首脳会談後、日ロ関係の進展に向けた肯定的な流れの中で私から直接指示を出し、大統領訪日に向けた準備を進めさせている。8項目プランについては日本の有力企業と関係省庁の幹部で具体化を検討している。世耕弘成経済産業相にロシア経済分野協力担当相を兼務させ、首相官邸が直轄する体制を取った。
 両首脳 8項目プランの推進で一致。
 
【北方領土問題】
 安倍氏 平和条約締結の問題は5月の首脳会談を踏まえ、首脳同士でもしっかりフォローしたい。1対1の時間を取って議論したい。
 両首脳 通訳のみ交えて協議し、双方がそれぞれ国益を総合的に判断すべきだとの見解で一致。11月のペルーでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際と、12月15日に山口県長門市で会談することで合意。
 
【北朝鮮問題】
 安倍氏 8月の潜水艦発射弾道ミサイルは従来と質的に異なる新たな脅威だ。国連安全保障理事会で厳しい対応を取る必要がある。
 プーチン氏 北朝鮮が核保有を合法化しようとしていることは認められない。6カ国協議の再開が重要だ。
 安倍氏 具体的な成果を出さなければならない。



プーチン訪日で合意 北方領土問題で協議活発化か (NHK NEWSWEB)

2016年09月03日 | ロシアのニュース
プーチン訪日で合意 北方領土問題で協議活発化か
NHK NEWSWEB 9月3日 5時55分

ロシア極東のウラジオストクを訪れている安倍総理大臣は、20日、およそ3時間にわたりプーチン大統領との日ロ首脳会談に臨みました。会談は、少人数の会合に続いて、通訳以外を退席させた2人だけの会談をおよそ55分間挟んで、夕食をとりながらの大人数という形式で行われました。

少人数での会談の冒頭、プーチン大統領が、ことし5月のロシア南部のソチでの会談で安倍総理大臣が提案した8項目の協力プランなどについて、「真面目に検討している」と述べたのに対し、安倍総理大臣は、「隣国である日本としても、ロシア極東地域の日ロ協力を強力に推し進めていく考えだ」と応じました。

また、プーチン大統領が、「ソチでの会談以降、国連の安全保障理事会でも協力が進んでいる。日ロ間の貿易は減少しているが、よい進展も見られる」と述べたのに対し、安倍総理大臣は、安全保障分野の両国の対話を今後も続けていきたいという考えを示しました。


このあと、安倍総理大臣は、北方領土問題を含む平和条約交渉について、「ソチでの会談を踏まえ、首脳同士でしっかりとフォローしたい」と述べたうえで、通訳以外を退席させて2人だけで意見を交わしました。

そして、両首脳は、ことし11月にペルーで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に合わせて首脳会談を行ったうえで、プーチン大統領が日本を公式訪問し、12月15日に、安倍総理大臣の地元・山口県長門市で改めて会談することで合意しました。


このあと、安倍総理大臣は、同行の政府高官に対し、北方領土問題について、「両国がそれぞれの国益を総合的な観点から判断すべきということで一致した。プーチン大統領も身を乗り出して真剣な議論が行われた。率直な意見を述べたら大統領は頷いて聞き、1対1なので、打ち解けた雰囲気の中で胸襟を開いて話をしてくれた」と述べたということです

これに続いて行われた大人数会合で、安倍総理大臣は、先に提示した8項目の協力プランについて、さらなる具体化を指示したことなどを説明するとともに、石油・天然ガスなどエネルギー分野の包括的な協力を進めるための政府間協議の設置などを提案しました。
そして、安倍総理大臣は、「訪日の際には、政治面も含めて関係全体を発展させ、新たな歴史を開く成果を結実させたい」と述べました。


安倍総理大臣としては、12月の会談で、経済協力に加えて、北方領土問題の前進を図り、一定の成果を出したい考えで、今後、両政府間の事務レベルの協議が活発化することが予想されます。

一方、今回の会談について、政府高官は、「4島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するという従来からの日本政府の立場を変えるような提案はしていない」と述べました。