有作未庵  烏兎怱怱 有作憂さ話 

有作(うさ)=煩悩の生ずること。
憂さ話=つらさや苦しさを語ってなぐさめ合うこと。
月日の経つのは早いですね。

キラリと

2010年11月18日 06時40分49秒 | モブログ
光ったのは猫の目。

しし座流星群のピークだというので、深夜のベランダで夜空を見上げた。

雲が切れ切れにオリオンに模様を描いていた。

雲はほとんど動いていないように見えたけど、しばらく目を離したらオリオンは見えなくなっていた。

小さな物音に目線を下げると猫がこちらを見ていた。

一旦夜空に目をやって戻すと猫が増えていた。

夜空を見上げる私を猫が見上げている。

おかしくなって笑ってしまった。

私は流れ星を期待していて、猫はおやつが飛んでくるのを期待している。

ツーンと冷えた空気が、ほんわりするような。

夜空をフワッと小さな光が過ぎったような気もするけど、猫を見たりするうちに雲が増えていたので流星観察は諦めて室内に戻った。

猫の一匹がするりとベランダにやって来て、部屋の明かりに目をシパシパさせている。

つい、鰹節を振る舞ってしまった。

もう一匹は来なかった。

猫害に困るので邪険にするから、子猫の頃に遊び場にしていたうちのベランダにはたまにフラリと立ち寄る程度になっていた姉妹猫。

一シーズン後から生まれた方のコは編み戸にしておくと、その前でいつの間にかおすわりしてたりする。

今夜は久しぶりの訪問だった。

寒い中、私がベランダに出た音を聞き付けて空を眺めるのに付き合ってくれたんだから、鰹節はお礼。

できれば猫を抱いてゴロゴロ喉を鳴らすのを聞きながら夜空を見上げてみたいなあ。

流れ星に猫。
なんて素敵なとりあわせ。

結局、願い事をたくしたくなるような流れ星は見れなかったけど、可愛いお客に会えたからヨシとしよう。