日々を笑いと共に

日々楽しかったことを綴っていこうかな

元野犬ラムネとの生活を楽しむ日々 再び動き出した時間2

2019-04-13 09:58:46 | 
◎経過2
3日間全く情報がないまま、探偵も抜けたかもしれないと経験側に基づき捜査範囲を拡大する。見失ってから4日目にAちゃんのお友達の妹さん(小学生から)目撃情報が入る。通勤通学時間帯に小学生の列に驚いて高速のガードをくぐってO家とは高速を挟んで反対側に逃げたらしい。これが吉と出るから分からない。逃げた先は芦原がある人も車も少ない一面田園で、恐らく周囲十数キロを見渡しても食料の確保を出来れば最適な生活場所であろう。同時にこちらにも好都合な場所であった。元々O家は職場と自宅を結ぶ動線上の真ん中付近に位置しているのだが、自分が通勤で使う抜け道のすぐ横だったのだ。さらには最大のキーマンとなるO父の早朝のお散歩コースでもあった。すぐに探偵にこの情報を伝え、ここを中心に活動するよう指示。この探偵ここで初めてラムネの姿を確認、餌付けしようと缶詰を開けて近付いて逃げられたらしい。その事に不信感もmaxになり、残り2日の契約期間は聞き込みとポスター貼りに専念してもらった。続々と目撃情報が集まる中、毎晩21時半に決まった場所での餌付けに成功(朝は同じ場所でO父がエサをあげてくれているそう)。

一度ネットランチャーで捕獲を試みるも失敗。移動する懸念もあったが翌日も登場してホッとしたが、下手な事が出来なくなったのでここから長い膠着状態に入る。途中行動範囲を広げ姿が見えずにやきもきする日もあったが、3日もすればお腹を空かせてA家の車が来るのをじっと待っている。結局、ここより良い場所は見つからなかったのか、最後は13日連続で待っていたりこちらが早く着いても呼べば出てくるようになった。

◎決断
このままが続くならラムネにとって幸せなのであろう。全く攻撃性がなく吠える事もないので、近隣の方も好意的に見てくれていた。しかし、農期に入れば環境は激変するし、人もまた状況次第で激変するものである。保健所にも捕獲依頼を出し受託されたが、如何せん経験と方法がないので結局有耶無耶にされた。そこで状況的、地理的な判断から”規制後の適応品で且つ目の前での使用に限定してくくり罠”を使う事にした。1度空振りした後、O父から自分がやろうかとの提案を頂いた。O父は現役の猟師さんでもあり(!)、お友達からもっと良い罠を借りて下さった。明日早朝やるよ~と連絡を頂き、半信半疑でいながら翌朝7時にOさんから『捕まったよ』とのTELが入る。余りにもあっさりとした口調で暫しあっけにとられたしまった。

◎結果
こうして再びラムネとの生活を取り戻す事が出来たが、それには幾つもの幸運が重なった上での事であり、O家の皆さんの存在が非常に大きかった。一度逃がした野犬を再度捕獲する事は困難であり、幾つかの偶然や幸運が必要だと思う。今回の経験は今後に大きく役立つであろう。今回の事を踏まえラムネにお友達を迎えることにした。馴れやすい子犬を迎え、ラムネに人と遊ぶことを教えるのが狙い。そして本日ラムネの故郷周南市からやって来る。