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馬場馬術への道 初歩覚書き

2015-08-18 17:27:25 | 乗馬のお勉強
この本は古典的馬場馬術の教本的なものだが、とても面白く自分に凄く役立つ。何度か読み返すつもりだが自分の今の実力から言えば、4つの基本的エレメントの習得に費やす必要がある。何時でも見れるようにここに要点を載せておく。それが出来た時に次に移るのだが、馬場馬術競技とは調教の進展具合を披露する場であって乗り手の技術を披露する場ではないそうだ。倶楽部の馬場馬は10のエレメントまで習得していて、乗り手が正しい乗り方が出来ればそれに応じてくれると言う事なのだろう。初級馬場(INA課目)は別としても、3級以上は乗り手も馬を壊す事に繋がるから、少なくともこの4つのエレメントは必ず習得しておかなければならない。

1:リラクゼーション

①リラックスしている馬は顎を前下方に伸ばし耳はいろいろ動く。
②尾を見ると精神状態がわかる。その状態により何を訴えているか判断できる。
③背中を硬くする理由を知ること

③の原因を乗り手に絞ると、柔らかい騎坐姿勢、馬の腹の感覚をただ受け入れるだけの脚、独立した拳が必要で柔らかさとは順応性、復元力の事

2:運歩の整正

馬には固有のテンポがあり、それを知る事が扶助のタイミングを制御しやすくなり、馬の動きに同調して使える様になる

3:伸びやかな運歩

常歩・速歩・駈歩で勝手に速度を速めるのは、恐怖や苦痛、不快感による場合が大きい。1,2に問題あり

この3つが出来ないうちにコンタクトを求めるのは誤りで、後駆から受動的な拳に向かって前に出すように乗るのが正しいのだが、先にコンタクトを求める乗り手は、能動的な拳から受動的な後駆に向かって後方に引き戻すように乗っている。

以上3点がコンタクト獲得の礎。

4:コンタクト

リラックスして整正に運動している馬は顎を伸ばし背中をアーチ状に隆起させる
その時脚で促してあげると、馬は間もなくコンタクトを求めてくる
そして程なくハミを受け(accept the bit),最初のコンタクトを得る
この時馬の項、首、顎の全ての緊張が取れ頷く様な動き(点額運動)をし拳はそれに追随する
柔らかく静定された拳を感じている馬は、ハミを受け自らコンタクトを維持する(on the bit)

これが出来ない騎手は前傾で乗るべきで背中に多大な負担を強いる馬場乗りをすべきではない。増してや正反動などすべきではない。

厳しいコメントが突き刺さるが、本を読んでいくと思い当たることが実に多い。上記はレッスン位なら多少許容される範囲かな?もうちょっと早く出会っていてよかった本かも。ベーシック馬のアインはこの点危険にさらされる回数が非常に少ないので、故障や擦れてしまう可能性が低い。裏を返せば自分の責任も重い。回遊馬とはいえ倶楽部の一般会員でベーシック外で乗る事を許されている者が少ないのも事実(最近オープンになった?)。M井指導員にいろいろ教えて貰いたいから乗って貰っていると言われたのは、10%位は本当かもしれない。だから調教の知識を少しでも入れておくためにこの本を読み始めた訳だが。最近アインはこっちの言う事を凄く良く聞いてくれる。だから、馬場馬ではないアインで全くの初めてのA1経路を形だけでも回れた。これのヒントは本の中にあったし、最近感じているスイッチの事もあながち間違った事ではなかった。3級試験の時にアインのスイッチが入ったのも偶然ではなく、協力しますよの合図だったらしい。今後の3級レッスンでのフラットワークが楽しみだ^^改めて常歩での乗り方が重要なのが分かった。これなしにきちんとした駈歩は出ない。駈歩が出ないのを鞭や強い脚の力で出すのは苦痛を与えているだけ。例え出たとしてもそこから逃げるために走っているだけ。短いレッスン時間の中では致し方ない部分もあるが、これを繰り返すと尻っ跳ねなどの問題行動を引き起こす。

今はここまで。3級経路レッスンで失敗して以来、手綱が前ほどきつくなくなったと思うが、馬別に考えるならベガは凄く協力的。慣れているせいか、コンタクトを凄く求めてくる。これは楽することを憶えたから?後肢の踏み込みも強いので、走り始めたらしっかり支えてあげるが少しだけ譲る。常歩の準備が不十分だとこうはならない。馬場の感覚を学ぶには非常に良い先生。駿も駈歩のコントロールは出来るけれど、背中の柔らかさが足りていない。常歩で動きが良くなるが、馬場運動は硬さを感じるので障害のコース走行も良くない。驚き易いのはここが起因していると思われる。関係作りはまだまだで、乗る時は優しく乗って自分を憶えて貰うしかない。アインは1,2,3は大分良いが4はまだまだ。後肢をもっと使える様にしたい。それが出来るようになったら中級馬場に向かってみたい。