新地中華街の入り口に飾られている 「 倒 福 」
ハガキほどの大きさの 「 倒 福 」
中華街で 「 福 」 の字を逆さまに書いた色紙?がぶら下がってるのを目にした。
飾られている状況を見ると、福がひっくり返っているので、
「 縁起でもない 」 と思われがちなのだが、
実は縁起物で、倒福 ( とうふく、拼音:dào fú ) とは春節の際に家々に貼られる
「 福 」 の字を書いた赤色の紙である。
一般に上下逆さまに貼ることから 「 倒 」 ( 逆さにする ) 「 福 」 と称される。
「 福 」 の文字は現在 「 幸福 」 の意味で使用されることが多いが、
倒福では 「 福気・福運 」 の意味で使用されている。
その福が到 ( 中国語の発音は拼音: dào ) るようにという願いを込めて、
倒 ( 拼音: dăo ) して貼ることが一般的となっている。
縁起かつぎの語呂合わせなんだそうだが、
「 福到了(フー・タオ・ラ) 」=福がやって来た。という意味で、
「 福倒了(フー・タオ・ラ) 」=福の字が逆さまになった。という意味である。
「 到 」 は 「 来る 」、「 倒 」 は「 さかさま 」 の意味で、
どちらも発音は同じフー・タオ・ラなのだそうである。
つまり、店に福がやって来てほしい気持ちをもじって福を呼んだのであろう。
その来福にあやかろうと、小さな 「 倒福 」 を買って帰った。