(samedi 3 juillet 2004)
今朝、IFJへ。夏季コース Techniques du Résumé の第1回。どのように論文・記事を要約するのかについての概論。先生から質問も来たが、何とかわからないということを答えられた。要するに、résumé、compte rendu の何たるかをほとんど理解していなかったということに気づく。帰りにカフェで宿題の文章を自分の言葉でまとめるのに腐心する。また読書雑誌 Lire で紹介されていた Rafcadio Hearn の "Aux vents caraïbes"(カリブの風に乗って?)を読み始める。帰りに、近くの本屋で人に薦められた中島義道の「不幸論」と「孤独について」を買い、電車内で読む。自分との共通点も少しありそうで、またこれから同じようなことをやろうとしていることにも驚く。
Lire
Aux vents caraïbes
不幸論
孤独について
(vendredi 9 juillet 2004)
昨日、仕事が終わってから résumé の宿題を1題だけやる。ここでやらなければ、ずっとやらないだろうということで、何とか半分にまとめることができた。このところ仕事のためにフランス語に頭が回らなくなってきている。夜帰ると仏検の結果がきていた。緊張して開けてみると、合格ライン76点(63%)で、得点が76点という離れ業をやってのけていた。走り高跳びで跳んだ後、体が触れてバーが揺れているが、なかなか落ちないという感じである。何であれ合格なのですっきりはしたが、この点数では面接が重要になるだろう。1週間で(!)ある程度の準備をして、当日自分の意見を述べることができるかがポイント。それが終わった翌日はモントリオールに出張ということになる。
明日IFJであるが、今度は早めに短いものだけでも仕上げたい。最初から完成形を求めると手が動かなくなるので、最初はスケッチを書くような気分でやるくらいがよいのだろう。
(mercredi 14 juillet 2004)
パリ革命記念日、パリ祭。この日曜は仏検である。仕事が忙しくてフランス語に頭が回っていない。DELF-A6の口頭試問の時も、直前にそのコツをHPで見つけたので何とか場を持たすことができた。今回もこれからである。ポイントとなるのは論理だてて話すこと、そのために必要となる表現を押さえておく必要があるだろう。土曜一日を準備に当てることにする。
先週の IFJ で résumé の2回目。ポイントを全く聞いていないということがわかった。要するに、内容がわかったことで満足しているのではなく、要点をいかに簡潔に自分の言葉で論理的に表現し、それ自体で花のある文章に仕上げるのかが問題になる。先生にそこのところを指摘され、résumé というものが少しずつわかりかけてきたようだ。今のところは本当にヨチヨチ歩きもいいところ。
(dimanche 18 juillet 2004)
本日10時42分から仏検準1級の2次面接があった。ヨーロッパ連合が拡大していくことについてと結婚がどんどん遅くなることについての意見を聞く2題が出て後者を選んだ。日本人とフランス人の試験官。和やかな雰囲気でスタートしたが、考えを2-3分の間でまとめるというのは大変である。何とか質の高い exposé にしようとすればするほど、その罠にはまってまとまりがつかなくなるという悪循環。これは練習をしておかなければうまくいかないということを実感。
明日から Montréal である。フランス語がどれだけ使い物になるのか、実地訓練の場としたい。またこれまでのように思いもかけない出会いがあるかもしれない。新しい自分になって帰って来たいものである。
(lundi 26 juillet 2004)
昨日、DELF の結果が届いていた。A5 は予想通り40%で不合格、A6 は65%で何とか合格した。合否は大体わかるものである。秋に受け直すことになる。
モントリオールでは、わたしのフランス語でも何とか通じるということがわかった。「英語で話してください」などと言われようが、ほとんどフランス語で通した。また、パリから来ていた同業者に会い、これから共同プロジェクトでもやらないか、という話になった。これが新しい出会いであったのか。帰りのモントリオールの空港で、Polanski:entre deux mondes (Stephane Bonnotte, Frederic Zamochnikoff) を見つけ、帰りの飛行機の中で半分くらいまで読む。今までに見た彼の映画は ハリソン・フォードが出ている Frantic とジョニー・デップの The Ninth Gate くらいであったので、もう少し見てみたいという気にさせてくれた。
Polanski : Entre deux mondes
Frantic
The Ninth Gate