フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

ユルスナールのシンポジウムへ

2005-02-26 23:25:46 | フランス語学習

(dimanche 12 septembre 2004)

昨日は午後から恵比寿の日仏会館 (MAISON FRANCO-JAPONAISE) へ。マルグリット・ユルスナール (Marguerite Yourcenar) のシンポジウムにフランス語の音を聞くために。セッションは広い会場でやられているのかと思いきや、20人くらいのラウンドテーブル。それ以外に、オブザーバー席が10くらいのこじんまりした会場であった。2時から4時半くらいまで聞く。それぞれが20分ほど原稿を読み、セッション終了後にディスカッションがあるというもの。文学研究の世界を覗き見る。途中で félicitations と聞こえる言葉がしばしば出てきた。そんなはずはないのでおかしいなと思っていると、par citation ではないかとのアイディアも出てきたが、聞いているとそれでも意味が通じない。帰って辞書を調べると、fin de citation というのが出ていた。そうだとすると、話は通じる。不思議な音の意味をいろいろと想像するのは謎解きに似た面白さがあり、特にその答えがわかった時にもやもやが吹っ切れる爽快感がある。休憩の時に、横に座っていた大学の講師をしているというフランス人と少しだけ話をする。また今回の会の案内を送ってもらった大学の先生にも夜のコンサートの前に挨拶する。そのコンサートは日仏音楽愛好者の会の会長 (Margrite France) のバイオリン、ピアノは 「アウエリウスへのオマージュ」 を作曲した人 (愛想はよいが、ピアノは今ひとつ)、チェロは若い日本人 (少し不満そうに演奏していたと感じたのは気のせいか)。異空間に出かけて行き、異分野の人と交わる時に自分の中に起こる変化を観察する。自分の中に潜む意外な面に気づくのには効果的かもしれない。

Marguerite Yourcenar
How Marguerite Yourcenar reinvented the past
日仏会館

(lundi 20 septembre 2004)

数日前、荻窪の古本屋でルネ・ドゥ・ベルヴァル著 「パリ1930年代」 (岩波新書1981年) を買う。絶版 (épuisé) という言葉と加藤周一の前文に釣られて。今日は、新宿紀伊国屋で Présentations de la philosophie (André Compte-Sponville) (日本語訳:アンドレ・コント・スポンヴィル著 「哲学はこんなふうに」) を見つけ、読みやすそうなので買った。その昔、哲学に凝っていた時代があったが、この本はものごとをどのように説明するのかを勉強するのに向いており、自分でも使えそうな表現が溢れている。読み進むうちに、関連の哲学本をフランス語で読んでみたいという気になってきている。

Présentation de la philosophie
哲学はこんなふうに

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 仏検準1級合格 | トップ | IFJで新コース - Agota Kristof »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

フランス語学習」カテゴリの最新記事