(lundi 8 novembre 2004)
今週の日曜日がDELF A5の再挑戦。この試験は読んだ記事の内容をもとに、日仏比較・分析あるいは自分の考えをまとめるものなので、フランス語以外の言語能力、思考能力が求められている。しかも短時間に終わらせる必要がある。IFJのクールで出される問題をできるだけやるようにしているが、持っている文型が少ないので大変である。日本語の放送や新聞を聞いたり読んだりしながら、フランス語に訳すことも始めている。フランス語らしいかどうかは別にして。
(mercredi 10 novembre 2004)
このところAmazon.frのお世話になることが多くなっている。少し中毒気味である。CDとして、Les Mémoires d'Hadrien (Marguerite Yourcenar)6枚組(読んでもわからない難しい表現が溢れているが音楽として聞いている)、新聞OVNIで紹介されていたLes Paroles du Jour J 2枚組(英語で言うところのD Dayに纏わる体験が感情を込めて劇的に語られているので、感情移入してしまうところがある)、La première gorgée de bière et autres plaisirs minuscules 2枚組(日頃、何気なく見過ごしてしまうようなことが呼び起こす繊細な心象風景について、詩的な表現で語られているので難しいが、その語り口が心地よいので聞きながら眠りにつくことあり)、Einstein 2枚組(対談形式で彼の人生と業績が紹介されるので、会話のコツがつかめるような気がする)、Communication Progressive du Français 2枚組(自然な状況設定の中での日常会話が聞ける。これは本を最初から読まず、車の中で聞いている。そうすると、どんなに想像力を働かせてもわからない表現や音に出会う。そんな時に本を読むと、ああそうだったのか、あるいは何でそうなるの、という驚きの発見が楽しめる)など。
本ではIFJの生徒さんから勧められた「63歳からのパリ大学留学」を中古(新品同様)で、最近亡くなったJacques Derridaの"Chaque fois unique, la fin du monde"(いろいろな人についての追悼論文集)、TV5の討論番組に出ていたNicole Lapierreの"Pensons Ailleurs"、TV5で司会をやっているChiristine Ockrentの"L'Europe racontée à mon fils"(ヨーロッパ人が自分たちの歴史をどう見ているのかがわかりやすく語られている )を買ってしまった。すべて読めはしないが、いずれ読めるようになりたいとでも思ったのか。
15年位前に仕事で行ったMontpelierで買った専門書(買っただけで触っていなかったが、読めるようになりたいという気がどこかにあったのかもしれない)なども探し出し、懐かしさも込めてページをめくっている。フランス語を始めて経験していることのひとつは、自分の過去が現在とつながっていたんだ、あるいは過去が今に呼び戻されるという感覚で、微かな満足感が押し寄せる。
Mémoires d'Hadrien
OVNI
Paroles du jour J
La Première Gorgée de bière et autres plaisirs minuscules
Einstein
Communication progressive du français
Chaque fois unique, la fin du monde
63歳からのパリ大学留学
Pensons ailleurs
L'Europe racontée à mon fils
(lundi 15 novembre 2004)
昨日DELF A5を受けてきた。今回は、IFJで作文の練習を少しだけしたせいか、落ち着いてできた。それにしても時間は短いので(設問に答える問題が45分で、日仏比較の作文が45分)、速読できるだけの文法、語彙力がついていないと難しい。前半の文章中でよくわからないな、と引っかかったところが2つとも問題になっていた。また、相変わらず綴りのミスが多い。しかし書いている時は全く気付かず。これを直すには、普段からの積み重ね以外にないだろう(これがなかなかできない)。今回は春とは異なり、内容がよくわかったこと、問題の出され方をIFJである程度つかんでいたこと、一応全部回答できたこと、今の実力を試すのだという気持ちで臨んだこと(春は受かりそうもないから投げてしまった)などから気持ちよく終わることができた。前回でも40%行ったことを考えると70%くらいで合格できるのではないだろうか。今週末は仏検1級の試験である。こちらも今の実力を試すのだという謙虚な気持ちで行きたい。
(lundi 22 novembre 2004)
昨日、仏検1級を受けてきた。朝に略語のおさらいをし、書き取りを1回やり、文法書の前置詞のところを読んでから出かけた(前置詞の練習問題をやっていて、何気なく読んでいる時はわかったような気になっていたのだが、いざ自分でそれを選ぼうとするとわからない。前置詞ひとつとっても結構面白いことに気付く)。始まる前に時間があったので、渋谷の青山ブックセンターでフランスの雑誌を見る。いろいろ比べてみると、Le Pointがコンパクトにまとまり、読書欄もこちらが読みたいと思う本を扱っていて、いずれ購読したいという気になる。試験は去年のように到底届かないところに向かうという感じで雰囲気に飲まれることはなく(途中そのようになりかけたが)、最後まで今の力を絞り出そうとした。去年は作文も形にならなかったが、今年はすんなり形を作れた。ただ、綴りの間違いがあったり、言葉の重複を避けてよりフランス語らしくするという点までは行かなかった。読解は去年よりはよくなっているのだろう。弱点は時制の変換、多義語など。書き取りも大体はわかるのだが、やはりぴんと来ないところがあり、綴りや単複・時制の細々した誤りがある。結局、何でこんな間違いを、と思うのだが、それが実力なのだろう。
Le Point
去年の仏作文、書き取りあわせて、あの出来で18/40(45%)であったが、今年はそれよりはよいと思われる。これを20/40として採点したところ、100点弱というところか。去年のボーダーラインが62%(93/150)だったので、準一のように何とかぎりぎりでも突破してくれるとありがたいのだが、、。今、仏検挑戦?のサイトを見ていたら、今年の問題はやさしかったのではないかという書き込みあり。過去には113点(75%)が合格ラインだった年もあるという。そうであれば全く駄目。もし受かってもぎりぎりだろう。結果が来るまでスリリングである。
(jeudi 25 novembre 2004)
先日、専門書のフランス語版がきたので読み始めている。内容がわかっているので、どんどん読んでいける。文学・哲学などのように新しい概念を掴む必要がないので、語学のためにはこれが一番よいのかもしれない。この本をしばらく続けてみたい。
仏検が終わって数日経つが、結果が待ち遠しい。今回手ごたえがある証拠だろう。ネットに出されていた50代のフランス語教師によるDALFの受験記を読んでいたら、参考になることを書いていた。DALF-B4では資料の内容を読まずに、そのテーマについての自分の考えをまとめるように時間を使うのがよいという。その内容にあわせて適宜資料から論拠を引き出すというような読み方をすると時間を有効に使えるらしい。いずれにしても1年後のことであるが。