○ Transparent man

「透明人間」にブレークスルーがあった。　　
先月８月半ば、科学誌ネイチャー誌とライバルのサイエンス誌掲載。　
でもとはカリフォルニア大学バークレー校の Xiang Zhang 教授の研究チームだ。　
論文の中身はネイチャー誌の方は、　
近赤外線を自在に曲げる３次元材料の発明。　
極少の漁網のような形で、主に銀とフッ化マグネシウムからできている。

サイエンス誌の方は、　
赤い可視光を自由に曲げる３次元材料で、孔のたくさん開いた酸化アルミニウムの中に、銀の極細のワイヤーが柱のように並んでいる。　

このブレークスルーは、　まず赤外線や（目に見える）光を自由に曲げることで透明人間になれることだ。　　
人間や物体を新材料のマントで覆ってしまい、背後から来た光を新材料に沿って曲げれば、　
周りで見ている人には、　新材料のマントの背後がまともに見えるため、　
マントの中に隠れている人間や物体は見えない…　
つまり透明人間の誕生だ。

１０年くらい前か、　
アーノルド・シュワルツネッガーの“Predator”のなかで、透明人間技術がでてきたが、これは動く人間か周囲の背景に同調して見えなくしていて、現在、アメリカ陸軍はほぼ実用化している。

今回の透明マントが、　
実用化してゆくと、アメリカにとって　
“da altmate stealth army”となるであらう。