さよならの向こう側

６月１２日（日）曇り

お引っ越しの決まった友人を、我が町にご招待。
島根という引っ越し先を聞いた時、えーーーっ！と驚き、ショックやらいろいろな気持ちを持ったけど、若い頃の「別れの気持ち」とは少し違うのも感じた。

子供の頃、転校を二度したし、もっといえば、進級時のクラス替えくらいすら「別れ」という感じがあった。
クラスが変われば、学校が変われば、住むところが変われば、さようなら。
大人になって、手痛い別れも経験した。
一つの別れによって、いくつかの別れも付いてくることも知り、なんだかせつない気持ちだった。
東京に出てくる時は、もう、一世一代な別れという感もあった。
親兄弟親戚、友人、桜島、鹿児島弁。
しかし、そんな決心して上京して二ヶ月後くらいに、孫可愛さで我が両親が上京してきたのには笑った。
あの出不精の両親が！である。
そして、それから間もなく、兄が転勤で上京。これも笑えた。

シンガポールから同じマンションに引っ越してきた中国人の友人張さん（仮名）。
彼女の前夫（中国人）との間に産まれた王君（仮名）が娘と同じクラスになったのをきっかけに仲良くなる。
彼女は、５つくらい年下でダンディなスロバキア人の夫と、その間に産まれたロビン君（仮名）と、王君との４人暮らし。
休暇になると中国へ帰ったり、ヨーロッパへ帰ったり、日本全国を旅したりしていた。
そして、数年前にアメリカに引っ越して行った。
寂しくなるわというワタクシに「遊びに来てね！私もまたすぐ日本に遊びに行くし！」
この人の地球の広さとワタクシのそれは、広さが違うと思った。
ワタクシの思う地球は、イコール宇宙と思うくらいだが、彼女のいう地球はサッカーボールくらいの大きさか。
でも、彼女と知り合って、ワタクシも少しだけ視野を広く持とうと思ったのはたしか。

数年前に、ふと思い立って娘と京都へ。
新幹線の速さ、京都の近さに驚く。
１０時には到着したんだもの！
こんなに近いならもっと早くに京都へ行くべきだったなあ～と思ったし、またすぐにでも遊びに行こうと思った。

そんなこんなで、こんなワタクシでも齢５１にしてやっと、地球は宇宙よりは狭い（あたりまえじゃ！）
そんな地球の中で、日本はチョーちっちぇ～（・・・いや、バカにしてるわけじゃない）
そんな小さい日本なのに、知らない場所行ったこと無い県があるとは！と思い立ったのが先日の決意ですよ。
歌いましょか？♪いい日ぃ～旅立ちぃ～夕やけを探しぃ～♪

島根に引っ越す友人に、勢い良く「すぐ遊びに行っていい？」
ワタクシの、勢いに押された友人「ちょっ、ちょっと待って！まだ、私がよく島根のことわかってないし、車の運転の練習もしたいから・・・そうねえ秋くらいに来て！」
ということで、秋は島根です。出雲大社です（・・・それだけじゃないと思うから。もっといろいろあると思うから。それ調べとくから秋にして！←友人心の声）

今日の１枚は・・・
今頃島根で荷解きに追われているであろう友人と乗った観覧車。