パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

使えない

2022年05月11日 | Weblog
5月11日(水)曇り

名作ドラマ「北の国から」には名シーンが数多あるが、その一つに、今は亡き古尾谷雅人氏演じるトラック運転手が、田中邦衛演じる黒板五郎から息子純を東京行きのトラックに乗せてくれと頼まれ、汚れた1万円札を渡され、純に「俺はこれは使えない」と返すシーンがある。
生きていると、時々こういう思いが湧く時がある。

先日まで我が娘が鹿児島に長期帰省しておった。
うちの実家に居候していた。
うちの実家のお隣さんは、がらっぱちなおぢちゃんとアル中のおばちゃん夫婦が住んでいる。
人当たりのいい八方美人な我が母ゆえ仲良くやっているが、ご近所さんの中には口もきかないほどに嫌っていたり、面と向かってひどい事を言ったり、色々あったようだ。
過去形なのは、おぢちゃんもおばちゃんも歳をとられて、最近はまあまあ角も丸くなってきたからだ。
ご近所トラブルの一つに、ここのうちの元気な子供達(4人いた)がうるさいと、これまた近所のやかまし婆さんが噛み付いた。
謝り倒すおばちゃんにうちの父が「子供はうるさいのが当たり前です。元気が一番!」と言ったらしい。
すごく嬉しかったらしく、おばちゃんは今でも酔っ払うと(←真性アル中)わざわざそれを言いに来る。
今でこそおばちゃんの方がアル中になってしまったが、ワタクシが子供の頃は、おぢちゃんの方が酔っ払いで(何かあったのか今は断酒に成功されている)怖かった。
それは娘も同じで、おぢちゃんが庭に出てる時を避けて行動していたようだ。
が、たまたま見つかって少し話をして「来週東京に戻ります」という話をしたらしい。
そしたらその翌日あたりだったか、山のように「鰹節パック」を持ってきてくれた。
東京へのおみやげにしなさいと。
娘「優しいんだね、あたし逃げ隠れしてて、ちょっと悪かったよ」

娘が生まれた頃、転勤族の両親は地方在住だったのでワタクシ達が実家に住んでいた。
ある夜、前夫が困ったよな、泣きそうな顔でワタクシに封筒を見せる。
「隣のおぢさんが持ってきたよ。出産祝いだって!」
中にはヨレヨレの一万円札。
お世辞にも裕福とは思えない生活っぷりは、隣に住んでいればよくわかる。
前夫が「俺、このお金は使えない」と言った。
そんな事を思い出した。
もう28年も前の話だ。

今日の一枚は・・・青大豆のお漬物。
先日の母の日に、東京に帰った娘から大きな箱で贈り物が届く。
東京銀座の有名お漬物屋さんのお漬物が山のように入っている。
娘のメッセージによると・・・
隣のおぢちゃんにあげてね。
おばあちゃんはチーズ好きだからチーズの粕漬けはおばあちゃんに、残りのギフトセットはおばあちゃんとママんちで適当に分けてね。
老母が早速お届けしたらおばちゃんがすごく喜んでくれたらしい。
ビールが進むお漬物だけど、おばちゃん、くれぐれも呑みすぎには気をつけてね!
コメント (4)
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