パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

遺伝子操作

2020年01月22日 | 衣・食・住
1月22日(水)曇り

ずっとずっと昔。ワタクシが小学生だった頃、母の母、ワタクシのおばあちゃんちに行った時の話。
ばあちゃん「あれもこれも全部捨てたんだね〜」
母と叔母が、今でいう断捨離だったのか実家の片付けをしていた。
優しいばあちゃんが大好きだったワタクシは、嘆くばあちゃんの横でひどく同情した。
ばあちゃんは布巾でお茶碗を洗っていたが、それも不衛生だと捨てられて、代わりにスポンジが置いてあった。

時は流れ、ばあちゃんはワタクシが高校生の時に亡くなり、母はおばあちゃんになり、ワタクシも立派なおばさんになった。
去年だったかふと思い立ち、実家の食器棚の整理をした。
いや、勝手にやるとボケが始まるケースもあると聞いたことあったので、母にいちいち了承を得ながらやったつもりだ。
だがそれでも母はおもしろくなかったようで、近所で「娘が捨てまくった」と吹聴して、母娘喧嘩勃発。
二度とやるもんかっ!と思った。
が、帰省して、実家の物の多さに辟易し、水周りの汚さにウンザリする。
離れていれば気にならないが、今年、夫の定年に伴い鹿児島へ帰ることは決まっており、でも終のすみかをネットで探すのも思うようにいかない。
よって、一度我が実家に引っ越してからじっくり中古の家でも探そうかということに。
となると、短くても数ヶ月は実家に滞在せねばならないとなると・・・
ついつい、あ〜トイレがぁ〜お風呂がぁ〜キッチンがぁ〜と、汚いところをいちいち挙げ連ねては頭を抱える。
いっそ軽くリフォームでもしたいところだが、我が実家は、市の区画整理に引っかかっており、何年か先には取り壊すことになる。
そんな家に大金をかけたくない。
でもその区画整理が2年後だか5年後だかもはっきりしない。
こんな状態だと売るのも難しいであろう。
まったくもって厄介な状況である。
よって、一つの手段として、せめて水周りだけでもハウスクリーニングをしたい。
母に「ワタクシ達が引っ越してくるまでに見積もりとっておいて!」と頼んでおいた。
母はむすっとしていた。
むすっとするくらいなら掃除しろよ!という言葉をぐっと飲み込む。

インフルエンザを発症し、でもボランティアの仕事も抱えているのでバタバタして、そんな中、娘から「今日泊りに行っていい?」とライン。
彼女達が来るのは何より嬉しいので「おいでおいで!」
金曜の夜は呑む日なので、普段なら酒のつまみだけを用意するのだが、Yさんはそれほど呑まないし、翌日も仕事かもしれない。
しっかりとご飯を食べたいかもしれん。
中華にしよう!
麻婆豆腐に回鍋肉でガッツリ食べてもらおう。
夫はモツ煮で呑めるよね。
そうこうしてると先に娘が帰宅。
来て早々に「どうして家を片付けてないのっ!」とエライ剣幕で怒り出す。
確かに、お正月に宴会用に出したコタツはそのままだし、玄関にはマフラーやら防寒グッズが山盛り、洗面所には洋服の山・・・
どこかで「Yさん!我が家の、こんなだらしない感じに慣れてくれ!」という気持ちはあった。
娘の、キツイ口調にカチンと来て、売り言葉に買い言葉。
娘「帰ったほうがいい?」
n「そうねっ!」
ブリブリ怒りながら娘はそのまま帰って行った。
娘の正論はごもっともだ。
しかし、だらしなかった娘に、上から見下されるように罵られると「はぁ〜っ!?誰のせいで布団部屋に布団がぎっちりなんだよっっっ
自分のもの、いっさいがっさい持っていけ!
いらないなら自分で処分しろよ。
ここを物置のように使って、自分ちには必要なものだけ置いて綺麗に暮らしてるからって偉そうなこと言うんじゃないよ!」
と、怒りで煮えたぎりながら、そっくりそのまま実家の母から言われそうなことだと気付いてまたも落ち込む。
実家には、ワタクシの思い出のアルバムやら洋服など置きっ放しなのである。

帰省中、何かと言うと母が「あんたも80になればわかるよ」と言い、ムッとした。
それはそうだろう。
そう言いたいことはワタクシにだって、いつだってある。
でも、それを言っちゃあおしまいよ、という気もするし、ワタクシは絶対にそういう言い方をするのはやめようと心に誓った。

ただ一つ、確実なことは、脈々と受け継がれてきた掃除下手の、片付け下手の遺伝子は、我が娘がYさんと結婚して「綺麗に暮らしたい」という強い気持ちにより見事に書き換えられつつある。
そして、それを横目に見ながらワタクシも「わかっているの、わかってはいるのよ。綺麗に暮らしたい気持ちはワタクシだって持っているの!
今度の引っ越しをきっかけにして綺麗に暮らす!」と思ってはいるのだ。
娘達が綺麗に快適に暮らしているのを見てホントに羨ましいし見習いたいと思っているのだ。

娘よ、悪かったね。心にもないことをいっぱい言っちゃった。
水に流して、また二人で遊びに来ておくれ!

・・ママ、ホントに悪いと思ってるなら、あたしがラインで謝ってるんだから無視してないで返信してください・・・娘心の声
コメント
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