マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

金を出すのが財務省の仕事でしょう。

2011年12月31日 08時12分36秒 | ひとりごと
大変に面白いのだ。韓流大河ドラマ「不滅の李舜臣」である。
これは秀吉の朝鮮出兵に対し、唯一勝利した朝鮮水軍の英雄のドラマである。彼は女真族との戦いに勝利したにもかかわらず派閥抗争の中で不遇にあえぐことになる。しかし、王(当時は宣祖)の信任厚い幼友達(領議正の柳)の応援で全羅道の水軍の左将軍になる。
小西行長、加藤清正等、日本軍が釜山へ侵攻し朝鮮軍と対峙した時、朝鮮軍は民衆も国も捨てて逃げ出した。そして漢都にいた朝廷の官僚と王様は何をしていたか?

西人派と東人派の派閥抗争を繰り広げていた官僚たちはお互いに党利党略を優先し、相手に責任を押し付け合った挙句、都と民衆を残し我先に逃げ出したのだ。
これを笑ってはいけない。なぜなら日本だって同じなのだ。
人災か天災かはさておき、百年に一度規模の災害だった事は間違いなく、福島原発の爆発はまさに史上最悪の人災と言えるものである。
その時政治家たちは何をしたか?
「これで消費税を上げることが出来るとほくそ笑んだのではないか?」
数百年に一度の災害なんだ、従来の枠にとらわれない規模の国債発行は許されるであろう。円の国際的な信認が得られない?まさか・・・・。
このような事態において自民党が何を考えたのか?
党利党略である。何をするにも「まずはマニフェストを取り消してから話をしましょう・・・」である。

民主党の対応がどうだったか?どうもこうもない、民主党を非難する以前に官僚たちが正確な情報を政府に上げていたのかが見えていないではないか。
むしろ官僚たちは、この際民主党に恥をかかせるチャンスと見ていたのではないか。

社会党の村山さんが首相の時に阪神大震災が起き、民主党が政権に着いた途端の今回の震災。人はどう言おうが、私は偶然だとは思わない。つまり、人為的な災害であることは間違いないのだ。まあ、それは今日の話題とは関係ない、今回は危機管理の観点である。

私はドラマを見ながら朝鮮王朝の不手際を笑う気にはなれなかった。当時の朝鮮は二百年の平和にどっぷりつかり、官僚たちは自分たちの利権争いに夢中で国際情勢に興味がなかったのだ。

私はこのような百年に一度の国難の時に、財務健全化を叫び「財源は、財源を」などと叫ぶ財務官僚や財務大臣の態度を許せない。焦土と化した第二次大戦の後と同じではないか。特に放射能に侵された福島の住民は若い人たちを中心にただちに疎開させ、彼らの命を守らねばならない。そのために財務省は無制限の予算を配分すべきである。五百年に一度と考えるのなら、償還期限は500年でもいいではないか。その全額を日銀が引き受ければいい。本当は政府発行紙幣が一番なのだが、この際それは言うまい。あるいは、特別会計から必要な金額を強制的に復興費へ回すとか、緊急的な措置であるならなんだって許されるのだ。ようはやる気の問題ではないのか。

偉そうなことを言ってもしょせんは一国民にすぎないマヨちゃんだ。しかし、60年に渡り人生を生きてきた。その中には大きな不渡りを食らったことも、そして税務署から手痛い洗礼を受けたことも、そして隣の商店が火事で全焼した時などはまさに頭が真っ白になったこともある。しかし、こうやって無事に仕事をしている。家族と社員の生活を守る気概と政府が国民を守る気概となんら変わることはあるまい。
腐りきった朝鮮王朝と、腐りきった日本政府を比較しても仕方がないが、「不滅の李舜臣」を政府の要人たちは心して参考にするといい。

そんなことを考えながら、本年のブログを閉じることにしましょう。
皆さま、よいお年をお迎えください。