「もう詩は書くな」
傷ついて失語するのではない
失語することに
痛ましく傷ついているのだ
失語していると
僕の中にまちがいなく
僕よりも
僕を愛するものがいて
もう詩はかくな
と言っている
彼の気持ちがわかるので
その声がきこえると
泣いてしまいそうになる
もう詩は書くな
誰でもない
僕の詩がそう言うのだ
傷ついて失語するのではない
失語することに
痛ましく傷ついているのだ
失語していると
僕の中にまちがいなく
僕よりも
僕を愛するものがいて
もう詩はかくな
と言っている
彼の気持ちがわかるので
その声がきこえると
泣いてしまいそうになる
もう詩は書くな
誰でもない
僕の詩がそう言うのだ