ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

秋の味覚。

2005年10月13日 | 頂き物

  

昨日に引き続き動画の取り込み方の練習。もう覚えたよ、と言ったら、今度は動画の撮影の仕方を練習しなければね、と言われた。
買出しの途中に、江の川埠頭で、漁船が入ってくるのと、下の橋を撮影。練習だからゆれも許してください。

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 頂き物 5、6、7

ワカナはまゆパパから頂いた。お刺身にして食べて、頭やあらは大根と一緒にお煮しめにしていただいた。
お刺身は、こりこりした歯ごたえと、プリプリした新鮮さが、ビールを美味しくさせる。
もぅ~ 一杯・・・

茗荷は、ケチTのお父さんに頂く。薬味にもしたけど、天婦羅にした。これも絶品。歯ごたえと、香りがなんともいえない美味しさ。茗荷を見ると、この前お亡くなりになったKさんを思いだす。私に「あんたは、わしが頭を出して脚光を浴びようとすると、茗荷の芽みたいに、摘む」と言ってた。

サツマイモは、ラーフル夫人が、春に植えて昨日掘ったばかり。腰が痛い 痛いと言いながら、朝芋ほりをして 持ってきてくれた。
これは大学芋にした。イリコさんの大好物。お毒見もたっぷりの量、熱々をふうふういいながら、美味しい 美味しい。「舌を焼けどした」と後で氷食べてた。太りまっせ、イリコさん!

今週はまだまだ、お菓子とか頂いた。皆さん有難うございます。只今 我々はダイエット休止中ですから、どんどんお願いいたします。


富士日記 10月4日についで、中巻、下巻も読む。

2005年10月13日 | 本の事

  

武田百合子著「富士日記」を読んだ。

なんとも言えないくらい、ほのぼのとした暖かい、家族愛の日記で、☆☆☆☆☆です。

中巻から・・
昭和41年10月~44年6月まで表紙のお二人の写真が、なんとんも言えず、可愛らしくて、ステキ。娘さんの写真家 花さんの写真だろう。

焚火のそばの、名前の判らない高山植物のような、毎年一輪しか咲かない花を、去年一株、犬の墓の上に移してみたら、今年は焚火のそばの花が散ってから遅れて一輪咲いた。葉柄も花茎も花の表がわも、すっかり白銀色の柔毛につつまれている。猫柳の毛のようだ。花は百合よりもっとうつむいて咲く。花の奥をみようとして、花柄に指をかけて仰向かせると、花の柄はしなやかでくにゃくにゃしていて、猫の手をいじって遊んでいるときそっくりの感触だ。動物のような花。花の中がわは黒ずんだ真紅で、オレンジ色の花芯がある。毎年こうして猫をいじるように遊んでみるが、毎年、不思議でたまらない。散ってしまうとほっとする。

毎日の献立も愛情いっぱいだ。
泰淳氏が、いつも「百合子、毎日日記をつけてごらん、買い物でも献立でもいいから」といつも言われていたとか。

午後 草刈のあと、大やかんに湯を沸かして、主人の身体を拭く。(風呂のエントツがはずれているので)おちんちんも拭く。「ここのところ、もっと拭きたくて」と言うと「拭きかたやめ。こういうところは あまり拭くと頭が悪くなる」
もう 本当に可愛い。散髪も髭剃りも百合子さんの仕事。此の卷では、愛犬ポコが死ぬ。
 

下巻から・・
昭和昭和44年7月~51年9月まで・・

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主人はテラスで風に吹かれている。
「帝銀事件の平沢画伯描いた絵で、日本髪結った目の不自由な女の人が鏡にむかっている絵みたことある?“心眼”て題がついているの。ずいぶん前に一回しか見たことないけど、忘れられないよ。あれ?この話わたし、前にもしたっけね。
どういうわけか、硝子磨いたり鏡磨いたりする時 必ず思い出す。誰もいなければ一人で思い出すているのだけど、そばにとうちゃんがいるとついしゃべっちゃう。」「もうなんども聞いたぜ、しかしまあ、しゃべりたきゃ、しゃべったってかまわんがね。」もう どうしましょ 可愛い。此の巻では、泰淳が亡くなる。

最後に、言いつのって、武田を震え上がらせるほど怒らせたり、暗い気分にさせたことがある。言いようのない眼つきに、私が押し黙ってしまったことがある。年々弱っていくそばで、沢山たべ、沢山しゃべり、大きな声で笑い、庭を駆け上がり駆け下り、気分の照り降りをそのままに暮らしていた、丈夫な私は、なんて粗野で、鈍感な女だったろう。
そんなことはないよ、百合子さん、充分大事にしていたよ、と言っていた私です。

 旺森社社長が経営する喫茶店兼酒場「ランボオ」に勤務している時、泰淳と出会い、結婚するらしいが、美人で献身的な百合子の日々の日記は、読んで爽やかな、やさしい気持ちにさせてくれる。