「誇」-URAWA REDS-
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街のフリーペパーの脇に置かれた小さなカード。
松本山雅FCだって」
「あ、そこってサンボンがいるチームだよ」
浦和在籍時代、あと半歩でトップでの出場機会に恵まれなかった三本菅崇が所属するチーム。
「ヨ-スケもいるよ!」
選手名鑑には小林陽介の名前も。
J2昇格後の熊本では出番がなく今シーズン北信越リーグに移った、浦和ユース出身のFW。
「横河時代は点取ってたんだよ」
「そういえば目のクリっとした子、いたね~」
「サンバン、相変わらず顔怖いし…」
相方はルックス重視、なの。

「アルウィンがホームなんだよね」
「じゃ、駅から遠いじゃん」
空港の近く、パラグアイ戦とジェフ戦で訪れたことがあるんだよね。

松本山雅FCの開幕戦は、元湘南の柿本選手のハットトリックなどで快勝。
MF登録のサンボンも決めているんだね。
陽介も3トップの一角としてスタメン出場。
「観に行きたいけど、なかなか機会がないね」
遠く離れた地で活躍する浦和の血が流れた選手たち。
いつかまた、会える日が来るといいな。

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「真っ直ぐ新幹線で行くより、松本経由で行った方が安いって知ってる?」
新宿から松本までは“特急あずさ”。
松本から名古屋までは高速バス。
名古屋は日帰り圏。
夜の試合でもないのに今回は前乗り、前泊。

中央本線は道中、二度も線路内人立ち入りにより遅延。
さらに臨時停車した下諏訪駅では乗客が非常ボタンを押す始末。
“只今8号車に乗車のお客様により非常ボタンが押されました。
このような一部の心無い行為は運転に支障をきたします”
との車内アナウンスが流れる。
「そりゃ車掌さんも怒るよね」
「必死に遅れ取り戻そうとしてるのに…」

結局、松本駅には約30分遅れで到着。
「スーパーじゃない“あずさ”になっちゃったね」
「おなか空いたね」
地方都市に見られる駅前の閑散とした風景。
松本も例外ではなかった。
「ま、ここでいっか」
と暖簾をくぐったのは信州蕎麦“駅前弁天”。

明治10年創業のこのお店。
先客は、なし。
相方は天ぷら蕎麦、僕は“かもすい”を注文。
“冷たいお蕎麦を鴨汁につけてお召し上がりください”
少ししょっぱい汁につけて食べる腰のある蕎麦。
「も、もりそばにすれば良かったよ」
出来れば別々に味わいたかった。
そんな感じ。

「さあ、どうしようか」
いつものように何も考えてない町歩きが、始まった。

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