「誇」-URAWA REDS-
共に…
 



今シーズン初の“チャリ通”。
新見沼大橋を手前にしてもう、息が上がってしまう。
「遠いな、埼スタ」
ゆっくり漕いで40分。
すっかり“いい汗”かいていた。

GK都築
DFアレックス・闘莉王・坪井・暢久
MF啓太・阿部勇樹・直輝・ロビー
FW達也・エジミウソン
リザーブ山岸・堀之内・平川・與志也・原口・セルヒオ・高原
代表帰りの都築、闘莉王、達也。負傷明けのエジがスタメン復帰。
国立・柏戦以来のアレックスも左SBに名を連ねる。
「左は苦しんでる感じだね」
「高原もリザーブからか…、厳しいなぁ」
「原口と直輝も同じポジションだしね」
僕も少しずつ新しい“遣り方”を理解しつつあるような気がする。

“ドン引き”。
守備を固めハーフウェイラインから中々顔を出さない大分。
「これに焦れちゃ駄目なんだよな」
強い当たりとカウンター攻撃。
幾度となく苦渋を舐めさせられた戦術。
「我慢だ、焦らず行けばいいんだ」
PA内に達也が進出、シュートはサイドネットへ。
「いい感じだったんだけどな」
「角度がなかったから仕方ないよ」
パスが回る。
エジと直輝が縦に横に動く。
安定感のある序盤の試合内容。
「これなら失点はなさそうかな」
相手にはピチブーも高松もいない。

「声、出てないよな」
春休み。
僕らの周囲には多くの家族連れが陣取っている。
「薄い、薄いんだよ」
こういうことに鈍感でいようとしていたけれど、
この状態はどうなのだろう?
跳ねると時折ピリッっと来る足、
声を張り張り過ぎると掠れてしまう声。
「乗ってきてくれよ」
「何でこうなっちゃったんだろう…」
ヤればヤるだけ、醒めていきそうだった。

激しい競り合いに闘莉王が傷む。
「頭?大丈夫なのか!?」
大分の際どい当たりに笛は鳴らない。
「選手が傷んでからじゃ遅いんだよ」
中盤を支配する浦和。
ゴール前を固める大分。
決定的なチャンスを見出せない。
42分、アレックスのクロスにエジミウソンが反応。
1-0、浦和先制。
「エジだよね?」
「いいところに居るんだよね、エジって」
オーロラビジョンを見上げる。
「あ、6番のオウンゴールだ」

前半終了、1-0。

CKから闘莉王のヘディングはGK正面。
中央から達也のシュートはクロスバーの上。
アレックスが効いている。
「左利きがいるって、違うんだね」
56分、直輝に警告。
「今ので?」
「それなら向こうも同じことなかったか?」
浦和側の目には偏ったジャッジに映ってしまう。
主審は吉田氏。
61分、闘莉王out高原in。
「阿部勇樹がCBみたいだ」
その直後、相手の隙を突いたエジがシュートを放つ。
「惜しい!」
ロビー、直輝の“ため”が攻撃のリズムを奏でる。
「直輝、凄いヤツだな」
当たりに強くボールを失わない。
ワクワクする選手が、ピッチを駆ける。
「アレのクロスも絶妙だよね」
失われた時間を埋めるように、アレが躍動する。
「やっぱり違うんだね、本職は」

右のスペースを走る高原。
「タカ、行け!」
クロスボールはエジに合わず。
左からの折り返しに直輝が反応。
「決めろ!」
GKが弾く。
「まだだ、直輝!!」
DFに囲まれる。
「引っ張っただろ!」
「PK!!!」
ノーホイッスル。
76分、達也out堀之内in。
「ホリ、ボランチじゃない!?」
80分、エジミウソンout原口in。
「元気!突っ掛けて行けよ」
82分、相手と交錯した高原に警告。
「どうも審判が邪魔だなぁ」

ロスタイム4分。
「え、4分もあるの?」
原口が、アレが、ロビーが、直輝が時間を使う。
「あの2人、子憎たらしいね」

試合終了、1-0。
「いいもの魅せてくれたよ、直輝」
「元気ともタイプが違うから、これから面白くなるね」
ヒーローインタビューはアレックス。
「あれ、日本語下手になったんじゃない?」
俺たちのアレックスも帰ってきた。

旅立ちの冬を越え、
若葉たちが芽吹いてきた。
大きな花を咲かすために、頑張らなきゃ。

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桜が満開の駒場スタジアム。
30回目を迎えた「浦和カップ」。

優勝はウラナン。
ぷらっと出掛けてサッカー観戦。
暖かい日差しが気持ち良かったよ。

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