OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

PlutoSDRでNavICの受信

2022-11-20 13:53:10 | ソフトウェア受信機
PlutoSDRでIRNSSの測位信号をdumpするためのツールが準備できました。

https://github.com/osqzss/PocketSDR/blob/master/python/plutosdr/pluto_dump.py

まずは、お試しでL1 C/A信号から受信してみます。

>python pluto_dump.py pluto_L1CA.bin



こちらは順調で、まったく問題ありません。

続いて、bladeRFでも受信が確認できているIRNSSのL5信号を受信してみます。

>python pluto_dump.py -sig I5S pluto_I5S.bin





PlutoSDRでも受信できましたが、ややC/N0が低めです。
PSDを見てみると、何やらインバンドで干渉信号が入ってきています。
L5信号(1176.45MHz)と共用している無線業務を調べてみると、航空用DMEがありました。
近くに小牧空港があるとはいえ、さすがにこれは違うように思えます。
bladeRFでは見られなかった干渉信号ですので、PlutoSDR自身のEMIかもしれません。

PlutoSDRの動作は確認できたので、最後に今回の主役のSバンド信号です。

>python pluto_dump.py -sig ISS pluto_ISS.bin





残念ながら、PlutoSDRでも測位信号が確認できませんでした。
ヒストグラムを見ると、DC成分が大きすぎます。このあたりは何か手当が必要かもしれません。

To be continued...

P.S. 4G周波数帯を調べてみると、WIMAXやWIMAX2+に使われている2.5GHz帯の
Band 41(2496MHz~2690MHz)がIRNSSのSバンド信号にかなり近い。
無線LANもチャンネル13、14あたりが影響しそう。
キャンパスの建物からもっと離れて実験しよう。

P.P.S bladeRFで受信したデータも確認してみたら、L5信号にはPlutoSDRと同じように
干渉信号が見られました。これ、何なのだろう?


コメント
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