OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

3アンテナGPS受信機の動作試験

2014-02-01 13:47:51 | FPGA
3アンテナフロンドエンドの動作が確認できたので,
まずはアンテナごとに測位させてみます.

久しぶりのDE0-NanoとQuartus IIで戸惑いましたが,
なんとか周波数設計の変更と,アンテナ切り替えのロジックを追加.

GPS受信機の機能は基本的に12チャンネルのNamuru-Nanoの
ままですが,コマンドでアンテナを切り替えることができます.



どのアンテナに切り替えても,無事に信号捕捉と測位を確認.
とりあえず,受信機として動作しているようです.



オフィスの窓からアンテナを出していることもあって,
測位精度はいまひとつ.測位結果が一定値でジャンプして
いるので,FPGAの相関器にもバグが残っていそうです.



次のステップとして,各チャンネルに3アンテナ分の相関器を
組み込みます.これらが,ひとつのレプリカ信号に対して
相関値を取り,その中から最も信号強度の高いアンテナを
選びます.その信号によって信号追尾を行い,レプリカ信号が
生成されます.

常に条件の良い信号を選びながら信号追尾を行うため,
受信機を搭載したプラットフォームが回転などしてアンテナの
方向が大きく変化しても,信号をロストすることなく,測位を
継続することができます.

【追記】3つのアンテナと2ビットのIF信号でどこまで効果があるのか
判らないけれど,CRPA(Controlled Reception Pattern Antenna)も
試してみたい.

GPS World: Anti-Jam Protection by Antenna

アンテナは市販品で入手できる.

ANTCOM: GPS, GNSS, SBAS, CRPA Antennas



原理的に,nullを2つ作ることができるので,2つのjammerや
マルチパスを抑制できることになる.
コメント (7)
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