OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

アンテナ給電回路の追加

2013-06-06 22:15:27 | RTL-SDR
良く見かけるGPSアンテナには,パッチアンテナと一緒に
LNAが組み込まれており,一般にアクティブアンテナと
呼ばれています.

このLNAには,アンテナの同軸ケーブルにDCを加えることで
給電します.

RTL2832U+R820Tには,この給電回路がありません.
GPSアンテナを接続するとなると,Bias-Tや電力分配器など
外部機器が必要になり不便です.

そこで,Micheleの記事を参考に,チューナの基板上に
給電回路を追加してみました.

Picasa photo albums: RTL2832U+R820T

RTL2832U+R820Tのケースは,上下の隙間に爪を立てると
簡単に開けることができます.



RFラインに保護ダイオードが入っているので,まずこれを
取り外します.



作業スペースが小さいうえに,2本のリードがGNDにはんだ
付けされているため,リワークで取り外すのは難しそうです.
先端の尖った小型のニッパで,リードを切ってしまうのが
簡単かと思います.



丁度RFライン上にパッドが空くので,ここにインダクタを
取り付けて給電します.

レジストがしっかり塗布されているので問題ないかと思い
ましたが,念のためにインダクタを取り付けるあたりを
カプトンテープで絶縁しました.

給電のDCは,すぐ近くの3.3Vのラインから供給します.
レジストをナイフの刃先などで削って,銅箔を露出させます.



インダクタには,47nHの巻線チップインダクタを使いました.

RSコンポーネンツ:インダクタ,表面実装,B82496C3470J,47nH,270mA

ジャンパ線は,その辺に転がっていたAWG30単線の切れ端の
被覆を剥いて,中の線材を使っています.



30分程度の簡単な作業ですので,GPS信号の受信を
試される方にはお勧めです.
コメント
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