アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ゆたんぽの温みだけでもありがたき

2012年01月02日 | Weblog
 ゆたんぽ(湯婆)抱いて大きな夢もなかりけり(大須賀乙字)という句があります。私の場合、低温ヤケドを怖れますので、湯たんぽは、足元へ押しておきます。乙字(おつじ)さんだって、本当にゆたんぽを抱いているわけじゃないって?分かってますよ!「抱いて」と、表現しているのは、「夢を抱く」と、「対」にしたわけで…私が、ゆたんぽは足元、というのは、「初ボケ」のつもりでした。

 昨年は、「卯年の相場は跳ねる」ということで、無理して投資しました。出だしは良かったです…。しかし、3.11以降、相次ぐ天災や欧州の債務危機、中国の成長減速、そして超円高。タイは洪水だし…。主力銘柄が軒並み値を崩して…崩しっぱなし。戻らない。

 そして、年が明けました。希望が持てる材料は…ないなあ。不透明要因は山積していますがね。
 米国のQE3(量的緩和第3段。一昨年は、QE2が実施されました)に光明を見いだそうとしておりますが…。量的緩和への期待が株価を下支えするかもしれない。そうすると、日経平均は9,000円を上回るかもしれない。米国のQE3とタイミングを合わせて、ECB(欧州中央銀行)が欧州版の量的緩和に踏み切ると…日経平均は11,000円程度に回復するかも知れない。「かもしれない」ばかりですが、新年ですから、良い方向へ考えなけりゃね。ECBが動かなければ、8,000円を割るだろうって?それは、悪い方向への考え。
首尾良くQE3だけでも実施されれば、一旦は株価が上がりますから、私は利益確定に動きますよ。昨年の損を少しでも取り返さなければ。

 今さらしょうがないけど、悔しいのは、「昨年末が買い時だった」ということですね。株価は割安な水準まで下げていました。配当利回りだけから見ても、割安な株のオンパレート。
 みずほファイナンシャルグループ株は100円前後でした。年末に買っておけば、3月末には3円配当の権利を手にできる。定期預金金利の100倍ですよ。資金がないときに限ってこのようなチャンスが!愚痴っても状況になんの変化もなしかぁ。

 大きな夢もなかりけり…。
 今年の相場格言は「辰巳天井」。辰年と巳年に相場が上値を付けることが多く、利益確定のタイミングなのだそうで…卯年は跳ねなかったから、辰巳天井も崩れるんじゃないか?それとも、1年遅れではあるけれど義理堅く天井まで跳ねてくれるか?
 それにしても、どこかに好材料が転がっていませんかねえ?また、災害が起こったりすると、息の根を止められる格好になってしまいます。
結局、「ゆたんぽ抱いて大きな夢もなかりけり」。「ゆたんぽの温みだけでもありがたき」と、いうところから出発しましょうか。