アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

夕焼けに感動できる人を…

2015年06月15日 | Weblog
 犬は、「飼い主に意地悪する人を嫌う」という発表(京都大大学院のチーム)がありました。これは、犬を飼った経験があるなしにかかわらず、多くの人が「そう感じていた」と、思いますよ。
 長男が犬を飼っておりまして…名前は、「エピ」。もう、10数歳になります。エピは、初めて会った時は、キャンキャン鳴いておりましたが、2度目からは喜んで小便までちびってくれます。犬の記憶力に驚くと同時に、こちらの心を読む力があると感じています。飼い主に「意地悪」する人を嫌うのは当たり前。

 「博士の愛した数式」を書いた小川洋子さんが…「私が最も深い共感を覚えるのは、夕暮れにイヌと散歩に行って、『きれいな夕焼けね』とつぶやいて、イヌもそう感じていると思えるときです。主人にそんなことを言ったって、なんの共感も得られませんけど」と。
 あの、どーもよくわからなかった小説の作者が、犬の感性について語った。しかも、共感的に!

 エピと夕日を観たことがないので、犬が夕焼けを「きれいだ」と思うかどうかは解りませんが、小川さんがそうおっしゃっるからそうなのでしょう。

 飼い犬を、「ウチの子」と、呼ぶ人がおられる。と、いうか90%以上の飼い主が、「ウチの子」と呼んでいるんじゃないかなあ。
 保護者のみなさんには、犬じゃなくて、本物の「ウチの子」と一緒に夕焼けを見てほしいのですがね。
 どういうことかって?美しいものを、「美しい!」と、共感できる親子関係を築いてほしいのです。犬より「感性」が貧弱な子をつくらないでほしいのです。
 犯罪を起こす人の100%が貧弱な感性の持ち主と思われるからです。科学的に、「赤信号」と判明しても、「信号は青だった」と言う容疑者…一家5人が死傷している…。こういう人は、夕焼けを観て感動することは…「ない」と、断言できます。

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