アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

60歳が灼熱のアユタヤを自転車で?!(上)

2008年06月04日 | Weblog
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 60歳が灼熱のアユタヤを自転車で?!(上) 
       ~還暦パパ、タイへ行く 第9話~

 「アユタヤ」とは・・・

 是非というものでもないが、タイを訪れて行ってみる値があるのは世界遺産アユタヤ。
 タイ中南部、バンコクの北約60kmに位置する。正式名称は、例の長い奴なので、省略。大きな3つの川(日本では元メナム川のチャオプラヤー川と、あと二つの川)の合流点にあり、町の中心は水路にかこまれて島状になっている。このことを還暦パパは予習していなかったので…結果オーライだったけど、慌てふためくことに!
 アユタヤは、1350年に、アユタヤ朝の首都となった。以来、1767年にビルマにやっつけられて首都がバンコクに移るまで、シャム(タイ)の中心地として繁栄をきわめた。
 アユタヤ王朝は、現在のラオス、カンボジア、ビルマ(またの名をミャンマー:還暦パパは、ミヤンマーという国名を使いたくないのです。なぜかって?「軍事政権が名乗っている国名」だからです。タイの人たちは、普通にビルマと呼んでいますよ。日本で、「ビルマ」と言うと、「今はミヤンマーというんですぅ!」などと言う人がいる。おまえら、いつから軍事政権支持者になったんじゃぁ!)の一部を領有するほどの勢力を持っていた。
 アユタヤ王は貿易で莫大な利益を収め、同時に上座部仏教(色々な仏教があるんだよなあ)を信仰していた王は、この莫大な利益を元に数々の寺院(ワット…正しい発音は、トを言わない。「ワッ」。還暦パパが実力で知り得たものです)を作り出した。
 タイの仏教は上座部仏教(テーラワーダ仏教)というもので(知ったかぶり!)・・・この世に生きることは苦しみであり、苦しみの原因になるのは執着する心(確かに)。その執着を断つ最も効果的な方法は出家して僧侶として修行することである。つまり、出家して悟りを開いた者だけが救われるという考えを基に成り立っているのだそうで・・・。
 1967年、アユタヤの遺跡を含む地域が正式にタイの文部省により、「歴史公園」に指定された。1991年、世界遺産(文化遺産)に登録された・・・・という経緯。

 山田長政

 日本人として、知っておきたいことは、アユタヤは、17世紀には東南アジア最大の交易港(チャオプラヤー川まで、上ってこられた)となり、周辺諸国だけではなく、中国や日本、ヨーロッパとも外交関係をもった。1612年に、朱印船でシャムに渡ったのが山田長政。日本人傭兵隊に加わり、アユタヤ郊外の日本人町(1,000人以上の日本人が在住)の頭領となった。当時の国王の信頼を得て第三位の官位を授けられ、チャオプラヤー川に入る船から税を取る権利を得た。なお、長政が、「南部の王国の王」となったとの説もあるが、「知事」と言うのが正しいようです。見方によっては、王みないなもんだけど。
 長政は、1630年に、戦闘で死亡(正しくは、戦闘で負傷し、傷口に毒を塗られたとか?しかしbut!真相なんて、だ~れもわからない)。その後、「日本人は反乱の可能性がある」とされ、アユタヤ日本人町は焼き打ちされた。この長政の話、おもしろくないですか?私は、幼少の頃知った(読んだ?)んだけど、痛快で愉快で!17世紀初頭に、日本人が海外(シャム=タイ)で、活躍した!こういうのを、「ロマン」って言うのではないでしょうか!え!全然違うって?…まあいいです。
 還暦パパは、この山田長政とか、ジョン万次郎とかに憧憬の念を持ちます。フェアヘーブン(マサチューセッツ州の南端)へ行って、万次郎が暮らした、ホイットフィールド船長の家の前で記念撮影したことを23年経った今でも折に触れ自慢している状況です。あ、また自慢してしまった。

 列車でアユタヤへ

 バンコクからアユタヤへのオプショナルツアーは数多ある。全行程バスで、費用は2,000バーツ(6,000円)前後。アユタヤでゾウに乗る場合は、別途400バーツかかる。金銭面は抜きにして、還暦パパとしては、お仕着せのオプショナルツアーでよしとするはずがない。自力でアユタヤに行かなければ!兎に角、臍の位置が中心からずれているもんで。
 アユタヤへ行く前日、バンコク中央駅へ行って、列車の時刻等の確認をした。その後、チャイナタウンで昼食を食べようと歩いていたとき、アーティと遭遇してしまった(還暦パパタイへ行くの第七話参照)。
 バンコク中央駅で、アユタヤ行きの切符を買った。
 「アユタヤ1枚」
 「フィフティ~ン バーツ」
 確かに言った!「フィフティ~ン バーツ」と!
 バンコクから列車に揺られて2時間のアユタヤ。列車の料金が15バーツ!『45円!』。それだもの、BTS(バンコク市内のモノレール)の最も安い運賃が、15バーツに対し、「そんな乗り物に誰が乗るんだ!」という世論になったわけだ!2時間乗っても、5分乗っても15バーツなんだから。
 15バーツにすっかり驚いたというか気を良くし、還暦パパは列車へ乗り込んだのでありました。
 各駅停車、冷房なし、窓は盛大にオープン。天井に扇風機あり、座席は、全車両自由席で、向かい合わせの4人がけ。トイレあり。発車前から車内販売がひっきりなしに往来。良く言うと車内販売だが、地元のおばちゃんおじちゃんが勝手に列車に乗り込んで商売している。水や食べ物が中心だが、カードみたいなものやら…わけの分からないものも売りに来る。「うわぁ、食べたい!」と思うものもあったが、むやみに血糖値を上げないために横目で見るだけにした。
 私の前の席には、親子か夫婦は判別不能の30~50歳ぐらいの男女が着席。向こうの人の年齢って、ホント分からない。
 発車前には、ほぼ満席。乗客の身なりが、BTSや地下鉄の乗客とは明らかに違う。列車が、何の車内放送もなしに動き出した。
 この調子で書いていくと、アユタヤに着くまでに2~3日かかりそう。
 窓を全開にして、36℃の風を入れた列車は、ワクワク、ドキドキの還暦パパを乗せて世界遺産アユタヤへ向かったのでありました。(つづく)


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